...獅子に似た兇心、兎の怯懦(きょうだ)、狐狸(こり)の狡猾……七わたしは彼等の手段を悟った...
魯迅 井上紅梅訳 「狂人日記」
...溶解性の兇器には尚おこの外...
井上良夫 「J・D・カーの密室犯罪の研究」
...兇悪(きょうあく)な宇宙の猛獣とでもいうべき奴がひそんでいて...
海野十三 「怪星ガン」
...兇悪な共産党員に乗りこまれている上...
海野十三 「太平洋魔城」
...あの人が兇器を握っていたというのは...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...指紋などのトリックが含まれる)犯行時間の不可能意外な兇器と毒物人や物の意外な隠し方...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...ついで独逸公使ケットレルも白昼兇刃に斃された...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...例の兇徒嘯集被告事件は...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...」人殺しをしたある兇徒(きょうと)の妾(めかけ)が...
徳田秋声 「黴」
...外に兇器といふものは一つもなく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それにしてもあの兇悪無二の犯行の嫌疑が此の人の上に――本人のホテリングよりも...
牧逸馬 「双面獣」
...あの兇悪といってもいいほどの...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...兇器は甚しく錆ていたので血痕の検出が不可能であった...
夢野久作 「巡査辞職」
...そうして顔色一つ変えずに兇行の顛末を白状した...
夢野久作 「巡査辞職」
...青柳美代吉なんという醜怪な兇漢なぞは落第である...
夢野久作 「創作人物の名前について」
...その兇行の手段が...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...ところがその中(うち)に、だんだんと落ち付いて来ると、時恰(あた)かも大唐朝没落の前奏曲時代で、兇徴、妖(ようげつ)、頻々(ひんぴん)として起り、天下大乱の兆が到る処に横溢しているのに気が付いた...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...討幕の元兇とあって佐渡ヶ島で斬られ...
吉川英治 「私本太平記」
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