...見るもむごたらしい兇行(きょうこう)を受けたものだから...
海野十三 「ゴールデン・バット事件」
...兇行の行われた当時の模様を...
大阪圭吉 「死の快走船」
...元兇調所(ずしょ)を...
直木三十五 「南国太平記」
...ある兇漢(きょうかん)が来て...
新渡戸稲造 「自警録」
...十一春徳寺の三千兩紛失事件は、それつきり迷宮入になつて、阿波屋三郎兵衞の手代宗次郎を殺した、兇惡な下手人も、見當もつかぬうちに三日五日と日が經ちました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まるで夢のやうな兇行だから市街に自動車は平氣ではしりどんな平和だつてみだしはしない...
萩原朔太郎 「蝶を夢む」
...ひどく兇悪な顔をしていた...
久生十蘭 「金狼」
...華麗、陰惨、明快、幽邃(ゆうすい)、重厚、深遠、平和、兇猛……、山の美は選ぶ人の心により各様である...
松濤明 「山想う心」
...右兇行に使用したるものと認めらる...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...立て 立て」余す元兇(げんきょう)その日の午過ぎには...
吉川英治 「大岡越前」
...爛々(らんらん)たる兇悪の気がみちている...
吉川英治 「三国志」
...険しい兇相をあらわして来た...
吉川英治 「三国志」
...その兇行がまた残虐(ざんぎゃく)だった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...兇変を聞いてから馳けつけたのでは間にあわない――という見通しからである...
吉川英治 「新・水滸伝」
...良人の兇死(きょうし)に駈けつけて来たような狼狽は少しもなかった...
吉川英治 「旗岡巡査」
...しばしば兇暴な盲目的力を迸出させ...
米川正夫 「クロイツェル・ソナタ」
...そして計画通り兇行(きょうこう)を演じると...
蘭郁二郎 「鱗粉」
...ここに至って二層倍も兇暴になるのだ...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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