...兇器の不在によって無実を主張することができる...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...カーのある短篇に兇器の隠し方で面白いのがある...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...君達証人の前で予め双生児(ふたご)の指紋をつけて置いた兇器で刺殺(さしころ)し...
大阪圭吉 「石塀幽霊」
...兇器としては太いステッキを持っていました...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「白銀の失踪」
...その安政五年五月における愚論中「徳川氏の兇徳...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...賭博打(ばくちうち)の兇状持ですが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...みな兇暴のつら魂(だましひ)...
萩原朔太郎 「宿命」
...問題の兇器の行方の知れないことがそれであった...
橋本五郎 「撞球室の七人」
...お前は、肥っていて、元気で、兇暴で、断乎として殺戮をほしいままにしていた時の快さを思い出すだろう...
葉山嘉樹 「牢獄の半日」
...兇行の現場を偵察に来たのではないかとも疑えるのです...
平林初之輔 「予審調書」
...この兇猛(きょうもう)な犯罪実話を書くにあたって...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...人間自製の人類滅亡兇器を永遠に封鎖する一縷の望みを...
正宗白鳥 「今日は無事」
...すぐ後からそれは警官や探偵が兇器を捜査する為に入込んだものと知った...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...兇暴なナチズムに対して人間の理性の明るさをまもり...
宮本百合子 「明日の知性」
...バックの潜在していた兇猛の最後の名残りを喚びさました...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...而して右の兇行は...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...うしろから締めつけた三名の兇漢のために...
吉川英治 「大岡越前」
...ただちに、兇器を投げて、降参いたせばよし、さなくば、みじんにいたすぞよ」これを見、宋江の卑下(ひげ)と関勝の傲岸(ごうがん)に腹をたてた林冲(りんちゅう)、史進、秦明(しんめい)、馬麟(ばりん)などの連中は、小癪(こしゃく)な! とばかり前後から、関勝ひとりをつつんで、喚(おめ)きかかッた...
吉川英治 「新・水滸伝」
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