...これはもっとも兇悪無慙の気違いには相違ないけれど...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...恋に負けた弟は軈て兄に対して兇暴な態度を取るようになり...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「蛇性の執念」
...その美しい彼の顔に兇暴な影をみとめたからでした...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「耳香水」
...左部彦次郎は兇徒嘯集の首魁として刑法第百三十七条に該当する重罪...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...しかしわたしはその日は一日じゅうわが家の前で人間が戦争するもがきと兇暴と殺戮とを目撃したことによって感情を刺戟(しげき)され苛(さいな)まれたように感じた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...兇行の行われた当夜は...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...ともすればこの兇賊に挑戦しようとする...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...謎の兇器の行方と...
橋本五郎 「撞球室の七人」
...『探偵小説作家が殺人方法として自動車を兇器に用いるのが一番現代に適切だろう...
浜尾四郎 「彼は誰を殺したか」
...更に液体を容れたガラス罎が立派に殺人の兇器たり得る実例を多数ひいて之を裏書しもって極力被告人無罪論を主張したのでした...
浜尾四郎 「死者の権利」
...兇器の出所(でどころ)...
浜尾四郎 「夢の殺人」
...ひどく兇悪な顔をしていた...
久生十蘭 「金狼」
...お前さんのような兇状持の来る処では御座いません」「爺つあん...
山中貞雄 「森の石松」
...兇器が発見されないかとか...
夢野久作 「巡査辞職」
...立て 立て」余す元兇(げんきょう)その日の午過ぎには...
吉川英治 「大岡越前」
...けれど戦争の元兇は...
吉川英治 「私本太平記」
...――また和睦のことは今暁以来、秀吉の方から急速に運びすすめて来たもので、すでに昨夜あたりは、京都の兇変を、秀吉としては知っていたものに違いなく、それを秘して取り結ばれた調印である以上、たとえ当方で破棄しても、決して毛利家の不信義とは相成らぬ」「いやいや...
吉川英治 「新書太閤記」
...兇悪な重罪犯に付いて...
吉川英治 「新・水滸伝」
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