...玉屋総一郎の頸部に打ちこんだ鋭い兇器がどんなものであって...
海野十三 「蠅男」
...これはもっとも兇悪無慙の気違いには相違ないけれど...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...そういう警察の鑑定なんだ」「それじゃ兇器が...
江戸川乱歩 「疑惑」
...司法主任から兇器の捜索を命ぜられた...
大阪圭吉 「気狂い機関車」
...炭塊一つが充分な兇器になり得ることに不審を抱かなかった...
大阪圭吉 「坑鬼」
...兇徒嘯集などと大層なことをいうなら...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...犯人が使用したという兇器を手に取っても見たし...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「自責」
...行きて無慚の兇行の彼に哀訴を試みむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...その間兇蕃中の別働隊五十名は約二丁の距離に在る分署を襲撃し...
中村地平 「霧の蕃社」
...兇器は極めて鋭利な女持の短刀...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...現今われわれ法律家から云えば自動車位殺人の兇器にたやすく利用され得るものは他にないのです...
浜尾四郎 「彼は誰を殺したか」
...心願(しんがん)のようにその兇刃(きょうじん)を街路の売春婦にのみ限定して揮(ふる)ったのだ...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...不明の兇漢に探偵劇王刺殺さる孤児となった女優天川呉羽(あまかわくれは)哭(な)いて復讐を誓う秘密を孕む怪悲劇市内大森区山王×××番地轟(とどろき)九蔵氏(四四)は帝都呉服橋電車通...
夢野久作 「二重心臓」
...チョイとした愛嬌タップリの鼻の持主でも意想外に兇暴残忍な奴がいたりします...
夢野久作 「鼻の表現」
...――詮議の上に必要な兇状者の証拠品じゃ...
吉川英治 「大岡越前」
...そしてその元兇も...
吉川英治 「私本太平記」
...ですから、その兇暴なこと、当るべからずです」「そこで、あなたは、どういうお考えでおられるのじゃ」「なにぶん私は、右馬允の官職を奉じ、都に在勤の身ですから、父国香の葬儀もすんだ以上は、どうしても、一たん帰洛いたさねばなりません」「うム...
吉川英治 「平の将門」
...――江戸へゆけば、兇状だらけ...
吉川英治 「無宿人国記」
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