...もうそろ/\ありのまゝの歴史的事実に徹して見ようではないか?倭寇倭寇(わこう)は我我日本人も優に列強に伍するに足る能力のあることを示したものである...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...君等が間に伍すべきやうなし...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...戦争を予期しても日本が大勝利を得て一躍世界の列強に伍すようになると想像したものは一人も無かった...
内田魯庵 「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
...昔を忘れたのは余り褒(ほ)められないが幇間(ほうかん)芸人に伍する作者の仲間入りを屑(いさぎよ)しとしなかったのは万更無理はなかった...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...氏は世間に流行する日本ファシスト達の間に伍すことを肯んじない...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...下級の者と伍することをいとわぬのは...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...落伍するものが出来て来る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...よく統制がとれて殆ど落伍するものなく移動を成就するのだそうである...
宮本百合子 「結集」
...販売競争に負けて落伍する...
三好十郎 「抵抗のよりどころ」
...やはり衆人と伍する...
森鴎外 「古い手帳から」
...上杉にぶち負けるだろうで」行軍からは落伍するし...
吉川英治 「大谷刑部」
...日射病でばたばた落伍する...
吉川英治 「篝火の女」
...大岡越前や曲淵(まがりぶち)甲斐らに伍する名奉行になるだろう...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...隊伍すらも充分に整えない早駈けなのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...アウト8番にて気分すぐれず落伍する...
吉川英治 「年譜」
...深傷(ふかで)のため落伍する者もあったりして――勢多(せた)を越え渡った頃には...
吉川英治 「源頼朝」
...日本画は低級芸術として時代の進展から落伍する時機が来るであろう...
和辻哲郎 「院展日本画所感」
...キェルケゴオルもまたその内に伍するのである...
和辻哲郎 「「ゼエレン・キェルケゴオル」序」
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