...翌年先生の訃報(ふほう)を私はスイスのチューリッヒで受けとったのであったが...
石原純 「左千夫先生への追憶」
...間もなく紅葉の訃(ふ)は伝わって、世を挙(こぞ)ってこの比(たぐ)い少ない天才の逝(ゆ)くを痛惜したが、訃を聞くと直ぐ、私は弔問して亡友の遺骸に訣別(わかれ)を告げた...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...五年十二月夏目漱石の訃に接すとなつてゐるが...
小穴隆一 「二つの繪」
...四五日は冬籠(ふゆごもり)せん旅がへり冬籠その日早くも人の訃(ふ)を十一月二十四日 帰宅...
高浜虚子 「六百句」
...ちかくの新聞社は父の訃を号外で報じた...
太宰治 「津軽」
...或日仏蘭西社会党の一首領の訃が伝えられた...
辰野隆 「感傷主義」
...郵便が来て――抱壺の訃を通知されて...
種田山頭火 「一草庵日記」
...四十二お柳の訃(ふ)が来たときに...
徳田秋声 「爛」
...去年の春神代帚葉翁(こうじろそうようおう)の訃(ふ)を聞いてから...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...活躍せられてゐたソフイヤ夫人の訃が忽然として昨年十月二十七日を以て世界に傳へられたのは...
濱田耕作 「シュリーマン夫人を憶ふ」
...突如として同君の訃音をきいたときは...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...所感結網学人専攻斯学願樹功微躯聊期報国忠人間万事不如意一身長在轗軻中泰西頼見義侠人憐我衷情傾意待故国難去幾踟決然欲遠航西海一夜風急雨※※義人溘焉逝不還忽長隔幽明路天外伝訃涙潸潸生前不逢音容絶胸中鬱勃向誰説天地茫茫知己無今対遺影感転切私がもし当時マキシモヴィッチ氏の下に行っていたならば...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...専攻斯学願樹功、微躯聊期報国忠、人間万事不如意、一身長在轗軻中、泰西頼見義侠人、憐我衷情傾意待、故国難去幾踟、決然欲遠航西海、一夜風急雨※※、義人溘焉逝不還、忽長隔幽明路、天外伝訃涙潸潸、生前不逢音容絶、胸中鬱勃向誰説、天地茫茫知己無、今対遺影感転切明治二十四年十月遂に上の図篇が第十一集に達し、これを発行した時、私の郷里土佐国佐川町に残してあったわが家(酒造家)の始末をつけねばならぬ事が起ったので、仕方なく右の出版事業をそのまま擲(なげう)っておいて、匆々(そうそう)東京を出発する用意をし、間も無く再び東京へ出て来るから、今度出て来たが最後、大いに矢田部に対抗して奮闘すべく意気込んで国へ帰った...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...イサベルの訃(ふ)を聞いてからも...
松本泰 「暴風雨に終わった一日」
...かれの訃報(ふほう)に接したのであった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...茶山に「聞千秋訃」の作がある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...上野山君からおしづさんの訃を知らせる書状が屆きました...
森田草平 「「青白き夢」序」
...わたくしにはだんだん寿女さんの訃が現実感をもって迫ってくる...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
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