...わずかに庭前の筧(かけひ)の傍にある花梨(かりん)の莟(つぼみ)が一つ綻(ほころ)びかけているのを...
谷崎潤一郎 「細雪」
...花梨(かりん)の卓...
谷崎潤一郎 「細雪」
...花梨(かりん)の箪笥を見せるためである...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...今しも花梨の卓を囲んで黙々と盃を含んでいる二人の人物があります...
久生十蘭 「魔都」
...花梨木製(かりんもくせい)の婦人用の机だけである...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...花梨(かりん)木もタムブリアンも...
横光利一 「上海」
...鶏血(けいけつ)の秋花梨(かりん)の梢(こずえ)に白い花がうごく...
吉川英治 「江戸三国志」
...花梨卓(かりんたく)へ肱(ひじ)をついて...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...花梨(かりん)の立派な卓と椅子(いす)がかつがれてきた...
吉川英治 「三国志」
...瘡口はさながら熟(う)れた花梨(かりん)の実(み)ぐらいに膨(ふく)れあがっている...
吉川英治 「三国志」
...緬甸金襴(ビルマきんらん)を布(し)いて花梨鞍(かりんぐら)をすえ...
吉川英治 「三国志」
...文彬(ぶんぴん)は花梨(かりん)の大机から向き直って...
吉川英治 「新・水滸伝」
...花梨(かりん)の長押(なげし)...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...五本の花梨(かりん)の木が生(は)えていた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...喰べられない花梨(かりん)の実(み)であった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...その上にすばらしく巨大な花梨(かりん)の客卓(きゃくたく)がどっしりとすえてある...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...指南間の大きな花梨(かりん)の客卓を衝立(ついたて)のように立てかけて...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...鉄板のように重い花梨(かりん)の大卓を蹴たおしたので...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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