...別家するまで辛抱しいや』親切な言葉にふっと目頭が熱くなったが...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...義雄は女の態度がこれまでに自分の經驗しなかつた親切な態度であると思ひ浮べてゐた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...親切な友達は持つた方が都合の善(よ)いものだ...
薄田泣菫 「茶話」
...あんな親切な車掌さん...
辰野九紫 「青バスの女」
...私たちはかの親切なるアムステルダムの紳士...
谷譲次 「踊る地平線」
...Tさんの親切な挨拶を受けて...
種田山頭火 「其中日記」
...日本人が皆土井英一さんのやうに親切な人だつたら僕は日本國民は大好きだ』といふ手紙を受取つた時は...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...――ああ、あの親切な、情深い、人のよかった老いた親じ...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「グロリア・スコット号」
...親切な女がいて、あそばないでお茶だけならそれでいいと教えてくれたって……...
豊島与志雄 「溺るるもの」
...手紙はきわめて親切な文句で...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...魅惑の女神」あるいはウーメニード(親切な女神)...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...平次やお静の親切な仕向けに折れたのでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...親切な女で実意をつくしてくれることといったら……有難涙がこぼれるくらいだよ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...親切な姐さんたちだつて? ねえ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...親切な妖精(フエアリイ)が...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...とてもとても親切な婦人で...
三浦環 「お蝶夫人」
...親切なこころを失わないように...
宮本百合子 「美しく豊な生活へ」
...鉄鍋という注文を受けても品物がないから薄い琺瑯鍋を届けておくというような不親切な事では文明流の商売と申されません...
村井弦斎 「食道楽」
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