...見晴らしの廊下になっていましてね...
江戸川乱歩 「押絵と旅する男」
...ここは豊後(ぶんご)湾を見晴らして景色がいい...
高浜虚子 「別府温泉」
...宿へ着いた時につい隣りの見晴らしの縁側に旅行用蓄音機を据ゑて...
寺田寅彦 「伊香保」
...今度はがらあきになつた三階の一番廣く見晴らしのいゝ上等の室に移され...
寺田寅彦 「伊香保」
...しばらくして海を見晴らした大岩蔭に適當なところを見付けて共に腰をおろし...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...その見晴らしの雄大広闊な趣が無類です...
中里介山 「大菩薩峠」
...高尾の大見晴らしへ出て山上に詣(もう)でるか...
中里介山 「大菩薩峠」
...大見晴らしに立って認め得た一点の火を...
中里介山 「大菩薩峠」
...もう大見晴らしの上に立っていたのにおったまげて...
中里介山 「大菩薩峠」
...じっと前を見晴らしながら...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...ひろびろとした見晴らしが利くのである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...海を見晴らしたところにあった...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...ほんとに気が置けなくて……それにまあいつも晴々した見晴らしで御座いますこと……オヤ坊ちゃんおとなしですこと……一寸入(い)らっしゃい...
夢野久作 「鼻の表現」
...この平井山の見晴らしのよい場所に...
吉川英治 「新書太閤記」
...見晴らしの小座敷に席をとった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...座敷の見晴らしも至極よいお部屋がございますが」それらの者には一顧(いっこ)もせず...
吉川英治 「宮本武蔵」
...見晴らしの佳(い)い場所に...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...その峠の上から見晴らしたメキシコの谷の風景は非常に美しかった...
和辻哲郎 「鎖国」
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