...老いたる法師 これは面妖(めんえう)な事を承るものぢや...
芥川龍之介 「往生絵巻」
...その老いて若い生命と漂渺たる想とをみづからの高い匂にこめて...
薄田泣菫 「独楽園」
...この荒涼の心象風景への明確なる認定が言わせた老いの繰りごと...
太宰治 「二十世紀旗手」
...此の一年間に於て私は十年老いたことを感じる(十年間に一年しか老いなかつたこともあつたやうに)...
種田山頭火 「草木塔」
...かれらは老いてもなお独(ひと)り働いて食わなければならなかった...
田山花袋 「田舎教師」
...こんな老いぼれの死にぞこないに腹を立てんでくれよ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...老いるに従って理解が鈍くなり...
西田幾多郎 「読書」
...彼は老いていた...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...彼は遂にその憎惡にも死に遲れるほどいたく年老いて...
堀辰雄 「夏の手紙」
...その年老いたおばさんが突然亡(な)くなられてしまわれた...
堀辰雄 「花を持てる女」
...人コノール・マック・ネサ アルスタアの王にして愛蘭(アイルランド)の大王デュアック聖僧(どるいど)コエル 老いたる盲目の琴手(ことひき)クレーヴシン琴手(ことひき)...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「ウスナの家」
...老いて實子のないのを口實にして...
正宗白鳥 「奇怪な客」
...老いた博士たちは遠くからながめて源氏の美に涙を流していた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...最も老いたる者もこれにあきるな」と言っているのと同じ意味でございます...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「このわたしの年老いて鈍感になった霊魂は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...老いては耕田に勞役し...
吉川英治 「折々の記」
...老いて来たか」「大殿のおかたみでございますから...
吉川英治 「新書太閤記」
...年老いた案内者はそれでも此処に来て終に私の熱心に動かされた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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