...見かけにおいては体力を削減(さくげん)しましたが...
海野十三 「空中漂流一週間」
...この坂でよく見かけるような仔猫が一匹...
豊島与志雄 「猫捨坂」
...「実は、私は困ってしまいましたものですから、お見かけ申して、あつかましくもお願いに上ったわけなのですが……早く申しますと、私はここを逃げ出したいのでございますが、どう逃げ出したらよろしうございましょう、お察し下さいまし」その語尾が、おろおろ声になるほどの嘆願でありましたから、ははあ、これは例の男妾だなと竜之助が思いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...これはどうも、今お迎えに出かけましたところで……それでお気の毒ですが、時の災難と思召(おぼしめ)して下さいまし、まことにハヤ、なんとも……」木戸番と、宿から迎えに出た男衆とが、米友を見かけて、まずお見舞と、申しわけをするような口ぶりが、どうも合点(がてん)がゆきません...
中里介山 「大菩薩峠」
...この男は人を見かけに頭から説法する人だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...見かけほどに怖ろしい男ではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...見かけからいうとあるいは人に嫁(とつ)いだ経験がありそうにも思われる...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...肥桶(こえおけ)を担(かつ)いでゆく兄の姿が見かけられた...
原民喜 「永遠のみどり」
...どうかすると日に何度も見かけた...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...お母さんはこの前お見かけしたよりやつれて居られるのに...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...海上からこの火の光を見かけて...
柳田国男 「雪国の春」
...絵のような美人がうつむいて腰をかけている姿を二三度見かけた...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...某化粧品屋の特製とかで(この間福岡の新道(しんみち)で只一個見かけたが...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...福岡で妹を見かけたという人もありましたけれどもハッキリした事はわかりません...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...見かけない娘――今までたしか三度もこの前を行き戻りしたが? ……と思うそばから新助のニヤリとしたのは...
吉川英治 「江戸三国志」
...姿を見かけましたが...
吉川英治 「新書太閤記」
...山では見かけねえ身装(みなり)だが...
吉川英治 「新・水滸伝」
...倉庫や本店でよく見かける紳士然たる痩せぎすの...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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