...上總の誰と云ふ莊園を持つて居る者は其處へ土着してさうして百姓を育てゝ兵隊にして手柄があれば褒める...
竹越與三郎 「日本の眞の姿」
...矢鱈(やたら)におかずを褒めるのだ...
太宰治 「新郎」
...私はただ矢鱈に褒めるのだ...
太宰治 「新郎」
...亡妻を褒める文(蘇東坡の如き)はある...
土井晩翠 「隨筆 藪柑子」
...褒める者も貶(けな)す者も...
中島敦 「光と風と夢」
...褒めるにしても自然を褒めるより致し方がなくなります...
夏目漱石 「創作家の態度」
...こう心から老巾着切りの心境を褒めるのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――斯うふんはりとした柔(やはら)か味のある――」番頭は年甲斐(としがひ)もなく若旦那の隱し藝を褒めるのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...褒めるやうなくさしつけるやうな皮肉な調子です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...折りもおり、幼少から可愛がって、自慢の弟子にしてくれていた長唄六三郎派の老女(としより)師匠から、義理で盲目(めくら)の女師匠に替えられたりして、面白味をなくしていたせいか、九歳(ここのつ)の時からはじめていた、二絃琴の師匠の方へばかりゆくのが、とかく小言をいわれるたねになっていたところ、この二絃琴のお師匠さんがまた、褒めるつもりで、宅(うち)へお出でなすっていても、いつも本箱の虫のように、草双紙ばかり見てお出でなのに、いつ耳に入れているか、他人(しと)のお稽古で覚えてしまって、世話のないお子ですと、お世辞を言ったのだった...
長谷川時雨 「渡りきらぬ橋」
...親なれば褒めるでは無けれど細工は誠に名人と言ふても宜い人で御座んした...
樋口一葉 「にごりえ」
...褒めるのかやそしるのかや...
一葉 「暗夜」
...褒めるなら、せめてそれくらいのことはわかった上で、もっとマシな絵を褒めなさい」とつぶやいて見たくなるのも、そのためかもわからないのである...
三好十郎 「ゴッホについて」
...お役所では官吏を褒めるときに用ゐられるのである...
森林太郎 「當流比較言語學」
...今皆があんなに褒めるのが...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...バックの素晴らしい姿を褒めるつぶやきがおきてきた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...私は褒めることが出来なくなつてしまつた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...敵のみを褒める」「敵を知るは...
吉川英治 「新書太閤記」
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