...初めて訊く仲間にも殊更に自分の指導したものを誇張して褒める傾向が見られるようになった...
上田広 「指導物語」
...叱るにも褒めるにも一言(こと)も言わなかった...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...まずしいものを褒めるのは...
太宰治 「新郎」
...あまり褒めることは遠慮するが...
戸坂潤 「読書法」
...いまだ子路を見ずしてこれを褒める理由を聞くと...
中島敦 「弟子」
...斯(か)う心から老巾着切の心境を褒めるのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...間違つても褒める者なんかありやしません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...折りもおり、幼少から可愛がって、自慢の弟子にしてくれていた長唄六三郎派の老女(としより)師匠から、義理で盲目(めくら)の女師匠に替えられたりして、面白味をなくしていたせいか、九歳(ここのつ)の時からはじめていた、二絃琴の師匠の方へばかりゆくのが、とかく小言をいわれるたねになっていたところ、この二絃琴のお師匠さんがまた、褒めるつもりで、宅(うち)へお出でなすっていても、いつも本箱の虫のように、草双紙ばかり見てお出でなのに、いつ耳に入れているか、他人(しと)のお稽古で覚えてしまって、世話のないお子ですと、お世辞を言ったのだった...
長谷川時雨 「渡りきらぬ橋」
...褒めるやうな風を示して下さつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...殊勝な心掛けとして褒める訳に行かないのじゃ...
正宗白鳥 「軽井沢にて」
...褒める代(かわり)に罪せねばなりませぬぞ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...褒める声が聞える...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...いいもんですよ」「そんなときばかり褒めるやつさ...
山本周五郎 「おれの女房」
...跛が韋駄天(いだてん)を褒める様なのはみっともないよ」「そういう口だからとかく人に疎まれる」寒笑は衒(て)れたのをごまかして...
山本周五郎 「新潮記」
...検校がしきりにお石の素質を褒めるのでおどろいた...
山本周五郎 「日本婦道記」
...私は褒めることが出来なくなつてしまつた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...しかし人々の少年を褒める言葉は大変なものであった...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
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