...表通りで夜番(よばん)の拍子木(ひょうしぎ)が聞える...
伊藤左千夫 「春の潮」
...だから表通りにおくれないように商売家をたてようというねらいだった...
海野十三 「一坪館」
...直ぐ表通りへ飛び出した...
薄田泣菫 「茶話」
...表通りは俺の心のように...
高見順 「いやな感じ」
...表通りの炎天を見ながら...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...此所も四百坪ほどの地面と表通りに貸長屋(かしながや)が数軒附いていた...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...村の表通りを晴れて通ることすら出来なかった...
徳田秋声 「足迹」
...殊に表通りの向側に日の光が照渡つてゐる時などは風になびく柳の枝や広告の旗の間に...
永井荷風 「路地」
...表通りの商人までがこの貧窮組へ飛び込んでお粥の施しを受け...
中里介山 「大菩薩峠」
...表通りばかり搜したのは大手ぬかりだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そこから表通りの要屋――海道筋の老舗(しにせ)で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...表通りをグルリと廻る外はありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...表通りの鉄道馬車路を商家にし...
長谷川時雨 「牢屋の原」
...表通りを車力が通る...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...表通りの「魚喜久」という仕出し屋から...
山本周五郎 「さぶ」
...表通りだけぽつぽつ建っている家も...
山本周五郎 「ちいさこべ」
...自分は表通りへ店を構え...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...表通りで女住居と聞いたには...
吉川英治 「江戸三国志」
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