...彼女の心もちは何か落ち着きを失っていた...
芥川龍之介 「たね子の憂鬱」
...すぐに素直な落ち着きを見せて...
有島武郎 「或る女」
...それに私の文明社会に対する多少の批判力から来る落ち着きは...
犬養健 「亜剌比亜人エルアフイ」
...落ち着きのない不安な眼で...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「機密の魅惑」
...その落ち着きには似ず...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...持ち前の落ち着きを失わないで...
谷崎潤一郎 「細雪」
...落ち着き払(はろ)てなさって「会わんといたかてどうせ疑がわれるぐらいなら...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...上海(シャンハイ)で落ち着き次第...
徳田秋声 「仮装人物」
...イワン・フョードロヴィッチは敬意と関心をもって、そのことばを聞き終わると、落ち着き払って、しかし依然としてはしはしした率直な調子で言った...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...――二人とも落ち着き払ってきちんとしていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼女はまた平素の落ち着きに立ちもどってきて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...平素は全く身動きもしないで深い落ち着きをもって説教や祭式に列するのだったが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...落ち着き払ってこの四句の前を...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その仕事ぶりは注意深くて落ち着き払ったものであり...
野村胡堂 「楽聖物語」
...盗人(ぬすっと)軍団が何を企んでいるのか……」ジェシが落ち着き払って言った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...リッチフォードは落ち着きがなく...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...之から今迄知らなかった愛情の国に住めるのだと思うと心も落ち着きませんでした...
松永延造 「職工と微笑」
...落ち着きのない声が...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
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