...三浦はやはり落ち着き払った...
芥川龍之介 「開化の良人」
...存外落ち着き払つて巡査の前へ歩み寄りました...
芥川龍之介 「河童」
...法師は反って落ち着き払って...
芥川龍之介 「竜」
...その精神の成熟ぶりがはっきりしている――「愛、喜び、落ち着き、忍従、思いやり、善、誠実、温和、節度、自制」――境遇が、世の移り変わりがどうあろうとも...
ジェイムズ・アレン James Allen 大久保ゆう訳 「朝に想い、夜に省みる」
...さすがワーナー博士は誰よりも落ち着きを保持していた...
海野十三 「地球発狂事件」
...が今度現れた時は万事終れりと言わんばかりの落ち着きをもって悠々迫らずはいって来た...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...表情動作はまことに落ち着き払ったもので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...その眼の落ち着きを多少心に注ぎ込まれるのだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼女はまた平素の落ち着きに立ちもどってきて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...すると奴は悲しげに首を振り、落ち着き払って、もっともこれは奴の部族特有の仕草なのだが、鹿皮の胴着を探り始めた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...とても上品で落ち着き...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...落ち着きはらった眼であった...
本庄陸男 「石狩川」
...この聚落(しゅうらく)自身が落ち着きかけていた...
本庄陸男 「石狩川」
...春の灯のなかでいい落ち着きを見せていた...
正岡容 「寄席」
...そこには落ち着きのない若い女房たちが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...兵部卿の宮はまた室(へや)の中へ院とごいっしょに席を移してお落ち着きになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...御気分のお落ち着きになりますころにまたおいでくださいまし」と言った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...人の心に何となく落ち着きがなかつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
便利!手書き漢字入力検索