例文・使い方一覧でみる「茨」の意味

...野茨（のばら）乱れて白きのみ... 野茨乱れて白きのみの読み方
泉鏡花「貝の穴に河童の居る事」

...水害の原因が水源地の濫伐にあることは勿論であるが、栃木、群馬、茨城、埼玉等の諸県にまたがるこの被害のもう一つの原因は、利根の河水の停滞ということにもあった...
伊藤野枝「転機」

...茨木無煙よりもずツと安く... 茨木無煙よりもずツと安くの読み方
岩野泡鳴「泡鳴五部作」

...しかし油断はならないぜ」暁の空襲警報茨城県湊（みなと）町の鮪船（まぐろぶね）が四艘（そう）... しかし油断はならないぜ」暁の空襲警報茨城県湊町の鮪船が四艘の読み方
海野十三「空襲警報」

...茨城県に通ずる幅の広い県道を... 茨城県に通ずる幅の広い県道をの読み方
海野十三「空襲葬送曲」

...茨田（うまらた）の連（むらじ）・手島の連の祖先です... 茨田の連・手島の連の祖先ですの読み方
稗田の阿禮、太の安萬侶武田祐吉訳「古事記」

...さうして刺（とげ）の生（は）えた野茨（のばら）さへ白（しろ）い衣（ころも）を飾（かざ）つて快（こゝろ）よいひた／＼と抱（だ）き合（あふ）ては互（たがひ）に首肯（うなづ）きながら竭（つ）きない思（おもひ）を私語（さゝや）いて居（ゐ）るのに... さうして刺の生えた野茨さへ白い衣を飾つて快よいひた／＼と抱き合ては互に首肯きながら竭きない思を私語いて居るのにの読み方
長塚節「土」

...のみならず茨城の田舎を突っ走ったのみで... のみならず茨城の田舎を突っ走ったのみでの読み方
夏目漱石「坑夫」

...磯原町は茨城県海岸の勝地である）... 磯原町は茨城県海岸の勝地である）の読み方
野口雨情「おさんだいしよさま」

...お藪の蔭は茨とすすき茨にやさされ足（あんよ）が　痛いすすきにや切られ足が　痛いチロリン　チロリン　チンチロリンチロリン　チロリン　チンチロリンと松虫はお藪にとまつて鳴きました... お藪の蔭は茨とすすき茨にやさされ足が　痛いすすきにや切られ足が　痛いチロリン　チロリン　チンチロリンチロリン　チロリン　チンチロリンと松虫はお藪にとまつて鳴きましたの読み方
野口雨情「未刊童謡」

...●昭和二十五年三月頃　武蔵野市吉祥寺二四〇六川崎方より　茨城県多賀郡大津町西町大津館内　永井善次郎宛二三日寒さが烈しくて震へ上つてゐましたが今日は漸く春らしい天気にもどりました...
原民喜「書簡」

...茨木はこの月のはじめに... 茨木はこの月のはじめにの読み方
久生十蘭「雲の小径」

...茨城県の平潟という町へ疎開させることにきめた... 茨城県の平潟という町へ疎開させることにきめたの読み方
久生十蘭「春雪」

...花の一ぱいついた枝を道にさし出してゐる丈の高い茨の傍を過ぎた...
ブロンテイ十一谷義三郎訳「ジエィン・エア」

...主茨曾根関根氏... 主茨曾根関根氏の読み方
森鴎外「伊沢蘭軒」

...そして二度目は茨城県布川の長兄の家であった... そして二度目は茨城県布川の長兄の家であったの読み方
柳田国男「故郷七十年」

...鮮紅の茨の実が滴り落ちた秘玉のようで... 鮮紅の茨の実が滴り落ちた秘玉のようでの読み方
横光利一「夜の靴」

...茨木（いばらき）城の城代中川清秀とは... 茨木城の城代中川清秀とはの読み方
吉川英治「黒田如水」