...胸苦しいほど不思議の香がした...
レミ・ドゥ・グルモン Remy de Gourmont 上田敏訳 「わるい花」
...自分は何だか胸苦しいような気がする...
鈴木三重吉 「千鳥」
...不死身の私も何となく胸苦しい...
種田山頭火 「其中日記」
...道も岩膚も山並みも濡れて真暗でじつに胸苦しい思いがし...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...胸苦しいような思いでいなければならぬのが...
徳田秋声 「新世帯」
...彼は益々胸苦しい気分になっていった...
豊島与志雄 「反抗」
...ただ胸苦しい悲しい甘い心地に沈み込んで...
豊島与志雄 「父母に対する私情」
...にわかに胸苦しいある物のために襲われた余は...
夏目漱石 「思い出す事など」
...なんとなく胸苦しいような雰囲気のなかに暮らしだした...
堀辰雄 「菜穂子」
...車内に漂っている人いきれや煙草のにおいを胸苦しい位に感じ出した...
堀辰雄 「菜穂子」
...おそらくプラトニツクなものとは反対な胸苦しい痴情であるのを知つて...
牧野信一 「小川の流れ」
...雪之丞には却って胸苦しい...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...まあ、この炭何と匂うのでしょう、匂うというときれいだが、ガスを出すのでしょう、胸苦しい...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...志保は胸苦しいほどの思いでそう念じた...
山本周五郎 「菊屋敷」
...頽廃の極が積み重なり一種の胸苦しい厚みを泛べ...
横光利一 「北京と巴里(覚書)」
...丁度そうしている胸苦しい時だった...
横光利一 「旅愁」
...また胸苦しい沈黙がつづきそうになる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...胸苦しいかたまりは...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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