...耳障りでなくてよろしいと思うがその野郎は事ごとに私を「おじさまおじさま」と呼ぶから...
大下宇陀児 「擬似新年」
...いくらか耳障りでないこともないが...
薄田泣菫 「独楽園」
...立ち歩くのを叱る出方の尖(とが)り声とが耳障りになる...
永井荷風 「深川の散歩」
...かえって耳障りでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...これはちょっと聞くと耳障りだ...
新渡戸稲造 「教育の目的」
...何か不自然の耳障りを感じた爲であつたか知れぬ...
萩原朔太郎 「中央亭騷動事件(實録)」
...耳障りなデクシォンや高笑いはどこからもひびかない...
久生十蘭 「だいこん」
...その間をうまく切りぬけて行くのはむずかしいものなのですな」なんだか耳障りな話になってきた...
久生十蘭 「だいこん」
...耳障りな低い声で...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...中で耳障りな不協和音が響いた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...浮ついた口調が耳障りだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...恐ろしくゆっくりで、耳障りだった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...殺人もやりかねません」ビンセント卿のいきんだ声が耳障りだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...何か重苦しい耳障りな笑いだった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...耳障りになると滾した...
牧野信一 「幽霊の出る宮殿」
...それがひどく耳障りだとてある日圓生はいくつかの碁石を片手いっぱいに掴んで座を構え...
正岡容 「小説 圓朝」
...あんなラジオ放送は耳障りで聴いていられない...
宮本百合子 「幸福の建設」
...「でもお耳障りなら...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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