...僻見の権威を樹立する為に一臂(ぴ)の力を仮すものはないか?斎藤茂吉斎藤茂吉を論ずるのは手軽に出来る芸当ではない...
芥川龍之介 「僻見」
...世界のあらゆる民族の間に正しき協和を樹立するため...
石原莞爾 「新日本の進路」
...ブルジョアジーを顛覆してプロレタリアートの支配を樹立するところまで到達した...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...けれども獨自の世界觀を樹立するにしてはまだ若すぎる...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...店の個性を樹立することに精進努力せねばならない...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...独自の思想体系として樹立するという事は...
太宰治 「風の便り」
...新しい芸道を樹立する...
太宰治 「正義と微笑」
...五ヵ年計画を樹立することも...
中谷宇吉郎 「亡び行く国土」
...人生の第一義は道義にありとの命題を脳裏(のうり)に樹立するが故(ゆえ)に偉大なのである...
夏目漱石 「虞美人草」
...前に申す通り吾々(われわれ)の生命は――吾々と云うと自他を樹立する語弊はあるがしばらく便宜のために使用します――吾々の生命は意識の連続であります...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...一つの一般的命題を樹立するのに留めよう...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...私の以上の主張は「マルクス主義に立脚した文芸理論を樹立することは全然不可能」であることを証明したものだと理解するのである...
平林初之輔 「諸家の芸術価値理論の批判」
...資本主義経済がデモクラシイの政治を樹立すると...
平林初之輔 「文学方法論」
...北門の鎖鑰(さやく)を樹立する任務をになって遙々(はるばる)やって来た初代の開拓判官は島義勇...
本庄陸男 「石狩川」
...己れの意見を樹立することに没頭した...
牧野信一 「山を越えて」
...日本獨特のそれ等の學問を樹立することではなかつたやうだ...
正宗白鳥 「學問の獨立」
...考証家として樹立することを得るだけの地位に達していたのに...
森鴎外 「渋江抽斎」
...しかし第三の計画を樹立する前に彼はまずドーブレクの行方を突き止めなければならず...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
便利!手書き漢字入力検索