...僻見の権威を樹立する為に一臂(ぴ)の力を仮すものはないか?斎藤茂吉斎藤茂吉を論ずるのは手軽に出来る芸当ではない...
芥川龍之介 「僻見」
...世界のあらゆる民族の間に正しき協和を樹立するため...
石原莞爾 「新日本の進路」
...あらゆる所にカトリック教会の主権を樹立する義務がある...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...けれども獨自の世界觀を樹立するにしてはまだ若すぎる...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...店の個性を樹立することに精進努力せねばならない...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...独自の思想体系として樹立するという事は...
太宰治 「風の便り」
...ぼくは新しい倫理を樹立するのだ...
太宰治 「もの思う葦」
...前に申す通り吾々(われわれ)の生命は――吾々と云うと自他を樹立する語弊はあるがしばらく便宜のために使用します――吾々の生命は意識の連続であります...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...従って世界平和の機構を樹立する必要に迫られるのである...
仁科芳雄 「原子力の管理」
...一つの学を樹立する希望を抱き得るのであろう...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...人間本性学において私の樹立する第一原理である...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...私の以上の主張は「マルクス主義に立脚した文芸理論を樹立することは全然不可能」であることを証明したものだと理解するのである...
平林初之輔 「諸家の芸術価値理論の批判」
...この精神を樹立するのが教育の要務と考える」と言ったら...
前田多門 「「人間宣言」のうちそと」
...これらの問題について例外を許さぬ法則を樹立するほど困難なことはない...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...関孝和は日本の数学を樹立する上に最も大なる功績のあった人であるが...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...考証家として樹立することを得るだけの地位に達していたのに...
森鴎外 「渋江抽斎」
...やがてそれは人生問題解決の標式を樹立することになる...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...真実の価値の階級を樹立することは...
和辻哲郎 「『劉生画集及芸術観』について」
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