...作家仲間でも評判の美丈夫(びじょうぶ)であったから...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...ときに彼は二十三歳、美丈夫で、元気で、子孫に伝える伯爵位を持っている...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...ゆつたりした美丈夫であつた...
太宰治 「逆行」
...色のあさ黒い美丈夫である...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...美丈夫の典型とされている...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...すばらしい美丈夫の巷(ちまた)の無頼漢(ぶらいかん)「チャア公兄哥(あにい)」に成長していることであろう...
牧逸馬 「チャアリイは何処にいる」
...しかし三村清三郎さんは斎が美丈夫であつたと云ふことを聞き伝へてゐるさうである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...美丈夫であつたが...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...美丈夫允成に肖(に)た可憐児(かれんじ)であったものと想われる...
森鴎外 「渋江抽斎」
...一方に美丈夫で・物知りで・健康で・明哲で・もろもろの安楽を豊かにたのしみ・静かなまったく彼だけの生活を営み・その霊魂は死や迷信や悲痛やそのほか人間の免れがたいいろいろな拘束に対して備えられており・最後には戦争において武器を手にしたまま祖国のまもりのために死んだ・という...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...座隅の一席からひとりの白皙(はくせき)の美丈夫が起立して...
吉川英治 「三国志」
...花羞(はなはず)かしきばかりの美丈夫...
吉川英治 「三国志」
...風貌も一方の水際立った美丈夫なのにひきかえて...
吉川英治 「私本太平記」
...美丈夫と呼ばれるにふさわしい風貌の持主であった...
吉川英治 「新書太閤記」
...若き鬼武蔵――白皙(はくせき)の美丈夫(びじょうふ)...
吉川英治 「新書太閤記」
...――といっても、蒲柳(ほりゅう)で柔弱(にゅうじゃく)な型ではなく、四肢は伸びやかに、眉は濃(こ)く、頬は小麦色に、唇(くちびる)は丹(に)のごとく、いかにも健康そうな、美丈夫、偉丈夫の風があった...
吉川英治 「新書太閤記」
...筋骨(きんこつ)隆々たる美丈夫である...
吉川英治 「新・水滸伝」
...また、美丈夫なので、寧子とのあいだに、恋愛でもあるかのようなうわさも撒(ま)かれた...
吉川英治 「日本名婦伝」
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