...作家仲間でも評判の美丈夫(びじょうぶ)であったから...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...いづれ劣らぬあつぱれの美丈夫...
太宰治 「右大臣実朝」
...寅(とら)の年生れの美丈夫...
太宰治 「創生記」
...でっぷりした色の浅黒い美丈夫で...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「イオーヌィチ」
...当時他に比肩するもののない美丈夫なのだ...
豊島与志雄 「書かれざる作品」
...この野郎には家を焼かれた怨(うら)みがあります」パッと飛出した美丈夫...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...美妙斎は二十七になった美丈夫だ...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...美丈夫のような美しさがあった...
長谷川時雨 「明治大正美女追憶」
...美丈夫の典型とされている...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...美丈夫であつたが...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...美丈夫允成に肖(に)た可憐児(かれんじ)であったものと想われる...
森鴎外 「渋江抽斎」
...座隅の一席からひとりの白皙(はくせき)の美丈夫が起立して...
吉川英治 「三国志」
...美丈夫姜維(きょうい)一それよりも前に...
吉川英治 「三国志」
...風貌も一方の水際立った美丈夫なのにひきかえて...
吉川英治 「私本太平記」
...宮ご自身、美丈夫ではあり、なかなか身粧いに丹念なうえ、愛妃の心くばりもこまやかなので、やがてやっと客殿へ渡って行かれた...
吉川英治 「私本太平記」
...白皙(はくせき)の美丈夫にして...
吉川英治 「新書太閤記」
...――といっても、蒲柳(ほりゅう)で柔弱(にゅうじゃく)な型ではなく、四肢は伸びやかに、眉は濃(こ)く、頬は小麦色に、唇(くちびる)は丹(に)のごとく、いかにも健康そうな、美丈夫、偉丈夫の風があった...
吉川英治 「新書太閤記」
...また、美丈夫なので、寧子とのあいだに、恋愛でもあるかのようなうわさも撒(ま)かれた...
吉川英治 「日本名婦伝」
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