例文・使い方一覧でみる「罅」の意味

...湯のみにはとうに罅（ひび）が入つてゐる... 湯のみにはとうに罅が入つてゐるの読み方
芥川龍之介「わが散文詩」

...中に横たはる罅隙を隔てて呆然として相對する... 中に横たはる罅隙を隔てて呆然として相對するの読み方
阿部次郎「三太郎の日記　第二」

...猶人と人との間にはこれほどの罅隙（ギヤツプ）があるかと思へば... 猶人と人との間にはこれほどの罅隙があるかと思へばの読み方
阿部次郎「三太郎の日記　第二」

...罅裂（すきま）から空中に噴き出し... 罅裂から空中に噴き出しの読み方
エドワード・シルヴェスター・モース　Edward Sylvester Morse 石川欣一訳「日本その日その日」

...恐しく罅（ひび）の入ったような震え声で歌いながら... 恐しく罅の入ったような震え声で歌いながらの読み方
エドワード・シルヴェスター・モース　Edward Sylvester Morse 石川欣一訳「日本その日その日」

...壁体の上には稲妻のような罅（ひび）が斜めにながく走り... 壁体の上には稲妻のような罅が斜めにながく走りの読み方
海野十三「蠅男」

...更に進んで他の心理の罅隙（こげき）に三角形のくさびを持ち込んで行く心持や... 更に進んで他の心理の罅隙に三角形のくさびを持ち込んで行く心持やの読み方
田山録弥「現代と旋廻軸」

...ズレタズラの市がその罅隙（われめ）の中に隠れて夕ぐれの中にひなたぼっこしていた... ズレタズラの市がその罅隙の中に隠れて夕ぐれの中にひなたぼっこしていたの読み方
ロード・ダンセイニ　Lord Dunsany 松村みね子訳「人馬のにひ妻」

...... の読み方
富澤赤黄男「天の狼」

...丁寧にその罅を塗りつぶしていた... 丁寧にその罅を塗りつぶしていたの読み方
中谷宇吉郎「九谷焼」

...最後に裂罅の底だから条件の変化も少くしてという風に考えて... 最後に裂罅の底だから条件の変化も少くしてという風に考えての読み方
中谷宇吉郎「雪雑記」

...せめて罅（ひび）でも入らしてやろうと――やらないまでも時々思うのは... せめて罅でも入らしてやろうと――やらないまでも時々思うのはの読み方
夏目漱石「坑夫」

...罅隙（すきま）から吹きこむ冷洌な風が... 罅隙から吹きこむ冷洌な風がの読み方
久生十蘭「地底獣国」

...生理学上の美人はさなくとも罅壊（えみわ）れそうな両頬（りょうきょう）をいとど膨脹（ふく）らして... 生理学上の美人はさなくとも罅壊れそうな両頬をいとど膨脹らしての読み方
二葉亭四迷「浮雲」

...... の読み方
堀辰雄「鳥料理」

...さうして茶碗に罅（ひび）が入るやうな工合に... さうして茶碗に罅が入るやうな工合にの読み方
堀辰雄「山日記　その一」

...花瓶には罅が入って了ったのである... 花瓶には罅が入って了ったのであるの読み方
松永延造「職工と微笑」

...脛の骨には罅が入っていた... 脛の骨には罅が入っていたの読み方
山本周五郎「赤ひげ診療譚」

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