...昼の間は互いに顔をそむけて素知らぬ風をしていたが...
伊藤永之介 「押しかけ女房」
...疾(とっ)くに知っていて故意と素知らぬ振りを装っているのかも知れない...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「むかでの跫音」
...寂しい時でも素知らぬ振りして顔を綺麗に洗い...
太宰治 「駈込み訴え」
...まづざつとこんなものだと素知らぬふりして書き加へでもして置くと...
太宰治 「猿面冠者」
...或は気が付きながら極まりが悪いので素知らぬ風を装ったのか...
谷崎潤一郎 「細雪」
...わざと素知らぬふうをしていると同じような苦痛であった...
徳田秋声 「仮装人物」
...彼は素知らぬ風をして立っていた...
豊島与志雄 「子を奪う」
...彼女は素知らぬ顔をして...
豊島与志雄 「霊感」
...素知らぬ顔の甲野さんは...
夏目漱石 「虞美人草」
...素知らぬ振りで狸寝入をしていたのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...素知らぬ顔をしている七平を意識しながら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...素知らぬ顏で格子から赤いお神籤を解く手は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...小料理屋に預けたまゝ素知らぬ顏で根岸まで引返したのさ」「何んだつて又後ろ向きに歩いたのでせう」「家の中に居る伜に疑ひをきせ度くなかつたのと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...笹野新三郎は素知らぬ顔で話を続けました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「最後に会ったのはたしかフランスね」と女がほほ笑み、危険を悟ったが、素知らぬ顔だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...そんな場合を見たら素知らぬ顔で脇さへ見てゐれば好いのだ...
牧野信一 「鬼涙村」
...」と光子さんはわざと素知らぬ振りをしたりしました――いつまでもいつまでも姉妹のやうに仲よくしてゐる自分たち……クローバの四ツ葉――二人には...
牧野信一 「蛍」
...素知らぬ顔で見ていてくれ...
吉川英治 「私本太平記」
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