...彼はあくまでさう云ふ事には素知らぬ顔をしつゞけた...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...素知らぬ顔で見て過ぎた...
海野十三 「千早館の迷路」
...矢張り外(そ)ツ方(ぽう)を向いて素知らぬ風をしてゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...素知らぬ顔をして行き過ぎようとした...
薄田泣菫 「茶話」
...素知らぬ顔をして話題をかえ...
太宰治 「喝采」
...その素知らぬ殿下の笑顔の前に...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...なんとなく素知らぬ風を装うのだった...
豊島与志雄 「絶縁体」
...「それで?」平次は素知らぬ顏で次を促(うなが)しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お靜の素知らぬ顏をチラリと見やります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...素知らぬ顏をして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...素知らぬ顔をして動こうともしません...
野村胡堂 「天才兄妹」
...踊りの方は全くそっちの事件には素知らぬ気色で相変らず浮れつづけ見物の者もまた...
牧野信一 「鬼涙村」
...照子が素知らぬ風で...
牧野信一 「公園へ行く道」
...そんな間に割り込んで素知らぬ顔を保つてゐるなどゝいふそんな気の利いた仮面をかむることなんて出来よう筈がない――私は漸く左う気づいて...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...素知らぬふりの慰問状であると思うと恨めしかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...つとめて素知らぬ顔をしていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...素知らぬふうを作っているのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...私よりもやはり絶えず表に注意をしながら二階の方を素知らぬふりで幾度も見た...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
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