...名誉の家だって事さえ素振りにあらわさず...
太宰治 「佳日」
...わざとらしい甘っぽい素振りをして...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...兄は私に対してさえそういう素振りを少しも見せなかったことであります...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...怪しい素振りがあるからといって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...周太郎と出來て居ますね」「何んだと?」「女の素振りの鑑定にかけては...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...時におなかに凝視を向ける)おなか (政吉の素振りに心づけど...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...何にしても奇ッ怪な素振りだというほかはない...
久生十蘭 「魔都」
...一人にしてくれ」「手おくれよ」という声色は勝ち誇った素振りを隠さなかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...知らぬ気な素振りを示して居ずには居られなかつた...
牧野信一 「階段」
...……素振りがただならぬので...
水野葉舟 「北国の人」
...仮りにも自分よりは一段下に居るべき者だと思って居る女の前で益々乗ぜられる様な素振りを現わす事はこらえる丈の余裕は有った...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...心は病床の主人にひかれている素振りが見え...
宮本百合子 「気むずかしやの見物」
...という素振りのひとにしろ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...近ごろ愛人の出来たらしい様子は日曜日のいそいそとした明るい素振りなどでもよく分った...
横光利一 「旅愁」
...このごろは早く外国へ行きたいような素振りもあるんですのよ...
横光利一 「旅愁」
...若し二人の素振りがそんな風でなかつたら...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...座敷ちがいをして来たと言い訳をしていましたが妙な素振りだッたんですよ」「犬だろう...
吉川英治 「江戸三国志」
...父を憂えさせるような素振りや仕向け方ばかり見せた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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