...そんな素振りは見せずに...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...御自分のお顔の事を気になさる素振りなどはそれこそ露ほども塵ほども見受けられなかつたのでございます...
太宰治 「右大臣実朝」
...そんな浅墓(あさはか)な素振りは微塵(みじん)も示さず...
太宰治 「パンドラの匣」
...帰って来たときの素振りには別に変わったところもなかった...
徳田秋声 「仮装人物」
...荒々しい素振りから悲嘆へと急激に移っていって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その素振りがクリストフの気に入らなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...――」自分の夫と変な素振りのある女の挙動を...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...少しでも怪しい素振りがあったら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...平次は早くも『何にかいひ度いことを持つてゐる素振り』と見て取つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...警戒的な素振りで近づいて來るのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...妻になってから陶はいっそう活溌な素振りを見せるようになり...
久生十蘭 「湖畔」
...「……まるで人が違ってしまったようで……おれにはお前の素振りがまったく解せないのだ...
久生十蘭 「魔都」
...素振りなどがいかにも娘々しているのを心に蘇(よみがえ)らせているうちに...
堀辰雄 「楡の家」
...ガラドウ達の襲来などは全く意にも介してゐない素振りであつた...
牧野信一 「バラルダ物語」
...どうも素振りがあやしいし...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...あんな変テコな素振りをするのじゃないかしらん...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...たしかに自信があるにちがいない素振りであった...
横光利一 「旅愁」
...まだ自分に味わった事のない冷ややかな他人の素振りにぶつかるので...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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