...」第四の龕の中の半身像は我々日本人の一人です...
芥川龍之介 「河童」
...では五番目の龕の中をごらんください...
芥川龍之介 「河童」
...また明治の初年には龕燈提灯(がんどうちょうちん)という...
淡島寒月 「亡び行く江戸趣味」
...聖母の龕(がん)の前にて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...白狐龕の前まで來た...
石川啄木 「葬列」
...艫(とも)の間(ま)の神龕(かみだな)の前に...
泉鏡花 「印度更紗」
...神壇龕(づし)のやうに輝き...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...龕燈(がんどう)の光(ひかり)を射(さ)し向(む)けて...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...神さび立てる一宇の古龕...
大町桂月 「北總の十六島」
...何年にも開かれたことがない立派な龕の扉が左右にはつと押し開かれて...
田山花袋 「道綱の母」
...龕燈(がんどう)の光をぱつとさしつけられてゐました...
豊島与志雄 「エミリアンの旅」
...それは初期の地下塋窟の見本ともいうべき壁龕になってるらしく...
野上豊一郎 「処女の木とアブ・サルガ」
...壁龕に台座のみは残ってるが...
野上豊一郎 「パラティーノ」
...泥棒龕灯(どろぼうがんどう)に風呂敷を被せてこっちを照しているのでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...床下から龕燈返しを塞(ふさ)がれ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...岩龕(デコーヴ)の中につつましく立っているチマブエの聖母像に向って楽しそうにおしゃべりをしていた...
久生十蘭 「葡萄蔓の束」
...壁と天井とで形造られた広い龕(がん)の前に...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「予言者の家で」
...小説家は窓龕(そうがん)の中へ引きこもってしまった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「予言者の家で」
便利!手書き漢字入力検索