...次の龕(がん)へ目をやりました...
芥川龍之介 「河童」
...第七の龕の中にあるのは……もうあなたはお疲れでしょう...
芥川龍之介 「河童」
...おほいなる龕には頭のみならで...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...龕(がん)あまたありて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...聖(きよ)き龕(づし)と胸縫ひて...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...妙な手つきをして龕のなかに納まつてゐた...
薄田泣菫 「久米の仙人」
...さは龕(づし)の戸(と)と噤(つぐ)みつれ...
薄田淳介 「白羊宮」
...龕灯(がんどう)の穴の一つからもれる光がその顔を下から照らしていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...龕灯提灯(がんどうぢょうちん)を提(さ)げた男が...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...只だ一番先きの男が龕燈提灯を此方へ差向けて見詰て居るので...
楢崎龍、川田雪山 「千里駒後日譚」
...のけぞる拍子に其龕燈をズーツと後へ引きました...
楢崎龍、川田雪山 「千里駒後日譚」
...泥棒龕燈は忽ち大地の上に伏せられ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...軒さきに吊るした吊龕籠(つりがんとう)の薄あかりが右手の丸窓からぼんやりと円卓の上へさしかけていて...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...揺籃も釣られてゐる……ただ龕の中からは聖像のかはりに...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...龕には低い窓がついている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「予言者の家で」
...そのとき一丈三尺の龕塔の頂上の一室に何だか小さい石像のほとけさんが坐つてゐるやうな気がして...
室生犀星 「名園の落水」
...襄は襁褓(むつき)の中に龕前(がんぜん)に拝せり...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...欄間(らんま)に足をかけて釣龕燈(つりがんどう)の鎖(くさり)をつかみ...
吉川英治 「神州天馬侠」
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