...一つの龕をば食堂とし...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...常に此新山堂下の白狐龕(びやくこがん)を無賃の宿として居るといふ事も亦...
石川啄木 「葬列」
...朋輩(ほうばい)の僧達は龕(がん)を買(こ)うてその骨を焼き...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...部屋が寺院にある龕(がん)か...
オイゲン・チリコフ Evgenii Nikolaevich Chirikov 森林太郎訳 「板ばさみ」
...その隣の龕が後住(ごぢう)の寝間になつてゐるのである...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...そこは龕のある洞窟から十歩許隔たつてゐる...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...その先の突きあたりの中央にはヘイカル(聖所)と呼ばれる半円形の壁龕になった祭壇があり...
野上豊一郎 「処女の木とアブ・サルガ」
...「あッ」龕灯を取り落すと同時に飛込んだ平次...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...話して見ろ」伏せて居た龕燈(がんどう)を起すと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...先の開いた龕燈の口を向けると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...やがて泥棒龕燈(がんどう)を一つ見付け出しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...合掌龕前一縷香...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...柩(ひつぎ)はビロードの天蓋の下の立派な葬龕(ずし)に安置してあった...
プーシキン Alexander S Pushkin 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...あるいは壁龕(へきがん)にすぎなかった...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「落穴と振子」
...龕には低い窓がついている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「予言者の家で」
...窓龕の前のベンチに...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「予言者の家で」
...頭の上からパッとさしてきた龕燈(がんどう)のひかり...
吉川英治 「神州天馬侠」
...そこかしこに大きな壁龕があって...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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