...その龕の中の半身像にかう云ふ説明を加へ出しました...
芥川龍之介 「河童」
...われ等は石龕のわれ目に燭火(ともしび)さしつけて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...とある窓龕(さうがん)に躱(かく)れたり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...常に此新山堂下の白狐龕(びやくこがん)を無賃の宿として居るといふ事も亦...
石川啄木 「葬列」
...白狐龕の前まで來た...
石川啄木 「葬列」
...龕燈の光りも、僅かな範囲にしか届かない...
豊島与志雄 「田園の幻」
...この龕灯の先を見ろ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...左の手に龕燈を提げ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大変ッ」龕灯を差し向けた治助も...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...泥棒龕灯を古井戸の底へ差向けました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...二條の泥棒龕燈の灯が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...之は前記吉田さんの詩中にある「龕」といふ字を詠み込む為に作られた歌だからである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...葬龕(ずし)の階段を昇って死骸の上に身をかがめた――...
プーシキン Alexander S Pushkin 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...卓子の上の龕灯を執つてその方を照して見ると...
牧野信一 「鬼の門」
...池の中洲に海底石の龕塔(がんたふ)が葉を落した枝垂桜(しだれざくら)を挿んで立つてゐる...
室生犀星 「名園の落水」
...あの奥の龕(がん)のような所の薄明(うすあかり)に...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...極めて平易に多く使はれてゐるものには、亭、庵、居、廬、軒、舍、屋、處、臺、巣、堂、洞、龕、館、莊、室、齋、閣、樓などがある...
吉川英治 「折々の記」
...闇使(やみづか)いの龕燈(がんどう)をあつめ...
吉川英治 「神州天馬侠」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??