例文・使い方一覧でみる「紙包み」の意味

...「これ……お袋の骨だあ」と勃凸は珍らしくもないものでも見せるやうにつまらなさうな顔をして紙包みを私達の眼の前にさし出した...
有島武郎「骨」

...右手に握った小さな紙包みを示した... 右手に握った小さな紙包みを示したの読み方
江戸川乱歩「悪魔の紋章」

...かき廻すのよ」四郎は紙包みを開いて... かき廻すのよ」四郎は紙包みを開いての読み方
江戸川乱歩「江川蘭子」

...紙包みを破つて中から一冊の書物を引出した... 紙包みを破つて中から一冊の書物を引出したの読み方
薄田泣菫「茶話」

...数千ポンドの高価な紙包みが隠してあるにちがいなかった... 数千ポンドの高価な紙包みが隠してあるにちがいなかったの読み方
リチャード・オースティン・フリーマン　Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳「オスカー・ブロズキー事件」

...内ポケットから紙包みを出したかと思うと... 内ポケットから紙包みを出したかと思うとの読み方
橘外男「グリュックスブルグ王室異聞」

...茶色の紙包みを引奪（ひったく）ったり... 茶色の紙包みを引奪ったりの読み方
ディッケンス　Dickens 森田草平訳「クリスマス・カロル」

...錢形平次は泥の紙包みを三つ拵（こさ）へて... 錢形平次は泥の紙包みを三つ拵へての読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...貰った紙包みを開いて見たら... 貰った紙包みを開いて見たらの読み方
林芙美子「新版　放浪記」

...勝則のさしだす紙包みを受け取った... 勝則のさしだす紙包みを受け取ったの読み方
火野葦平「花と龍」

...なんと中には一銭も入つてゐずたゞ紙包みだけだつたと云ふ... なんと中には一銭も入つてゐずたゞ紙包みだけだつたと云ふの読み方
正岡容「落語家温泉録」

...真っ白なる紙包みばかり――お捻りのなかには百（ヒャー）も入っていなかった... 真っ白なる紙包みばかり――お捻りのなかには百も入っていなかったの読み方
正岡容「寄席」

...ポケットから紙包みのパンを取り出したり... ポケットから紙包みのパンを取り出したりの読み方
三好十郎「肌の匂い」

...胸いっぱいに紙包みをかかえた男は... 胸いっぱいに紙包みをかかえた男はの読み方
山川方夫「十三年」

...足もとにある紙包みを取って中をしらべてから袂（たもと）へ入れた... 足もとにある紙包みを取って中をしらべてから袂へ入れたの読み方
山本周五郎「五瓣の椿」

...木内桜谷と房二郎に小さな紙包みを渡し... 木内桜谷と房二郎に小さな紙包みを渡しの読み方
山本周五郎「へちまの木」

...歩いてゆきながら袂の中で紙包みをひらき... 歩いてゆきながら袂の中で紙包みをひらきの読み方
山本周五郎「樅ノ木は残った」

...彼の手と油紙包みを一所に握りながら問うた... 彼の手と油紙包みを一所に握りながら問うたの読み方
夢野久作「戦場」

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