...夢寐(むび)にも...
上村松園 「画筆に生きる五十年」
...一体朝寐坊(あさねぼう)のたちで...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...○かくてその妻(つま)は母も臥(ふ)し子どもゝ寐(ね)かしたれば...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...ただ看護婦(かんごふ)などの病室(びょうしつ)に寐(ね)ることを禁(きん)じ...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...昼寐(ひるね)の夜具(やぐ)を敷(し)きながら墓地(ぼち)の方(はう)を見下(みおろ)すと...
永井壮吉 「吾妻橋」
...主人(あるじ)はいつぞや怪しき昼寐(ひるね)の夢から引込んだ風邪の床(とこ)に今宵(こよい)もまだ枕(まくら)についたまま...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...重吉は昼頃まで寐(ね)るつもりで再び夜具の中へ這入(はい)って...
永井荷風 「ひかげの花」
...手(て)も足(あし)も寐(ね)てゐた時の姿勢を少しも崩(くづ)さずに...
夏目漱石 「それから」
...寐ながら胸の脈を聴いてみるのは彼の近来の癖になっている...
夏目漱石 「それから」
...午寐(ひるね)を貪(むさ)ぼった時は...
夏目漱石 「それから」
...細君は洗い立てのシーツの上に穏かに寐(ね)ていた...
夏目漱石 「道草」
...六疊(でふ)で寐(ね)てゐる事(こと)が一二度(ど)あつた...
夏目漱石 「門」
...宗助(そうすけ)も歸(かへ)れば只(たゞ)寐(ね)るより外(ほか)に用(よう)のない身體(からだ)なので...
夏目漱石 「門」
...何しろ出発前のドサクサに三晩といふもの碌に寝なかつたから、少々寐むたい...
二葉亭四迷 「旅日記」
...寐床の側の畳に麻もて箪笥(たんす)の環(かん)の如き者を二つ三つ処々にこしらへしむ...
正岡子規 「墨汁一滴」
...彼子猫はやうやくいたづら子の手を逃れたりとおぼしくゆうゆうと我家に上り我横に寐居る蒲団の上...
正岡子規 「飯待つ間」
...君はまだ夜寐る悪癖が已まないな...
森鴎外 「追儺」
...今寐(ね)ている病人の様子を見れば...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
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