...「好く寐られたかい...
アルチバシェッフ・ミハイル・ペトローヴィチ Artsybashev Mikhail Petrovich 森林太郎訳 「笑」
...こゝを寐所(ねどころ)となし...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...するとそこらにだらしなく寐轉んでゐた木つ葉や...
薄田泣菫 「旋風」
...ダリユシカの赤(あか)い寐惚顏(ねぼけがほ)が顯(あら)はれる...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...それから両腕の上に突っ伏して寐込んでしまった...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...中には寐(ね)ていながら多分の利欲を貪(むさぼ)る事を相考え候者もこれ有るよう相聞え...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...その晩私は寐間のかくれ家から無理やりに茶の間の白洲(しらす)へひきたてられて威(おど)しつ賺(すか)しつすすめられたけれど心をきめてがんばつてたら兄がいきなり衿くびをつかまへ妙なことをしてさんざ畳へたたきつけたあげく続けざまに頬ぺたを打つた...
中勘助 「銀の匙」
...」と男はまだ寐(ね)たまま起きようともしない...
永井荷風 「ひかげの花」
...晁氏ガ小雨暗々トシテ人寐ネズ...
永井荷風 「向嶋」
...八戒はいつも寐(ね)すごしたり怠(なま)けたり化け損(そこな)ったりして...
中島敦 「悟浄歎異」
...この四五日(しごんち)は碌々(ろくろく)寐(ね)るひまもない位だと云う報知である...
夏目漱石 「それから」
...細君がもっと寐かして置いてくれれば好(い)いのにという訴えを疲れた顔色に現わして重い瞼を開くと...
夏目漱石 「道草」
...「貴方(あなた)そんな所(ところ)へ寐(ね)ると風邪(かぜ)引(ひ)いてよ」と細君(さいくん)が注意(ちゆうい)した...
夏目漱石 「門」
...病氣(びやうき)になつてぐつと寐込(ねこ)んぢまいました...
夏目漱石 「門」
...寐ていて本を読むなりどうなり...
新渡戸稲造 「教育の目的」
...欺(だま)して寐(ね)かして夢(ゆめ)の中(うち)に...
樋口一葉 「十三夜」
...また支麦輩の夢寐(むび)にも知らざるところなり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...それから神経が興奮して寐(ね)られぬので...
森鴎外 「雁」
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