...余は多年之を夢寐に見しが...
大町桂月 「常磐の山水」
...唯(たゞ)看護婦(かんごふ)などの病室(びやうしつ)に寐(ね)ることを禁(きん)じ...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...幼き恋は寸燐の軸木燃えてしまへばあるまいものを寐覚めの囁きは燃えた燐だつたまた燃える時がありませうかアルコールのやうな夕暮に二人は再びあひました――圧搾酸素でもてゝゐる恋とはどんなものですかその実今は平凡ですがたつたこなひだ燃えた日の印象が二人を一緒に引きずつてます何の方へです――ソーセーヂが紫色に腐れました――多分「話の種」の方へでせう...
中原中也 「幼き恋の回顧」
...間(ま)に合はないよと代助は寐床を出るとすぐ注意した...
夏目漱石 「それから」
...寐返(ねがえ)りを何遍も打った...
夏目漱石 「それから」
...十分(ぷん)許(ばかり)の後(のち)夫婦(ふうふ)ともすや/\寐入(ねい)つた...
夏目漱石 「門」
...座敷(ざしき)へ床(とこ)を敷(し)いて寐(ね)たら好(よ)からうと注意(ちゆうい)しても...
夏目漱石 「門」
...稚兒(をさなご)のやうになりて正雄(まさを)の膝(ひざ)を枕(まくら)にして寐(ね)る時(とき)あり...
樋口一葉 「うつせみ」
...欺(だま)して寐(ね)かして夢(ゆめ)の中(うち)に...
樋口一葉 「十三夜」
...我れが私立の寐ぼけ生徒といはれゝばお前の事も同然だから...
樋口一葉 「たけくらべ」
...君は死にき旅にやりきと円寐しぬ後ろの人よものな云ひそね別に説明を要しないであらう...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...年が年中昼も夜も寐床に横たはつて...
正岡子規 「病牀六尺」
...それから城門の下には猫が寐て居る...
正岡子規 「墨汁一滴」
...何時も寢馴(ねな)れた寢臺(ねだい)に寐てゐるのでは無い...
三島霜川 「平民の娘」
...これは小さい子供を持った寡婦がその子供を寐入(ねい)らせたり...
モルナール・フェレンツ Molnar Ferenc 森鴎外訳 「破落戸の昇天」
...肱枕(ひじまくら)をして寐(ね)てしまった...
森鴎外 「百物語」
...」「己(おれ)はもう寐(ね)られない」と...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...寐息は折々うめき声になる...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
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