...彼(かれ)はランプを消(け)して寐室(ねべや)に行(い)った...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...私は寐坊をしたためにそれを見そこなってしまった...
中勘助 「母の死」
...題して假寐の夢となす...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...胡坐(あぐら)をかいたり寐(ね)そべったりして...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...此四五日は碌々(ろく/\)寐(ね)るひまもない位だと云ふ報知である...
夏目漱石 「それから」
...これほど寐入(ねい)つた自分の意識を強烈にするには...
夏目漱石 「それから」
...寐(ね)てはいるが危篤(きとく)でも何でもないんだ...
夏目漱石 「道草」
...「女は策略が好きだからいけない」細君は床の上で寐返(ねがえ)りをしてあちらを向いた...
夏目漱石 「道草」
...自分(じぶん)の方(はう)が好(よ)く寐(ね)られて...
夏目漱石 「門」
...君が情の假寐(かりね)の床にと何ならぬ一ふし哀れも深く...
樋口一葉 「たけくらべ」
...お前(まへ)はまだ寐(ね)ないのかえ...
樋口一葉 「われから」
...それがまだ鶯なんぞを寐(ね)つかせないでいるらしい...
堀辰雄 「ほととぎす」
...寐棺の中に自分が仰向けになっておるとして考えて見玉え...
正岡子規 「死後」
...自ら寐ころびても見つ...
正岡子規 「花枕」
...寐るべき時は來りたり...
正岡子規 「花枕」
...好く真面目に骨を折って寐入らせてくれた...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...それから二三分すると、男は寐入ったが、女はそれきり寐付かれずにいた...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...午前四時頃(ごろ)まで、ぐっすり寐て、それからは好く寐られなかったのです...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
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