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石川啄木 「一握の砂」
...寐言(ねごと)のやうで...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...一時間(じかん)も旦那(だんな)の寐臺(ねだい)の傍(そば)に凝(じつ)と立(たつ)た儘(まゝ)で...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...寐台(ねだい)の上(うえ)に引(ひ)いて行(ゆ)かれたような心地(ここち)...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...好い工合に寐入られるやうであつた...
オイゲン・チリコフ Evgenii Nikolaevich Chirikov 森林太郎訳 「板ばさみ」
...吹き通う風の冷さに蔽(おお)うものもなく転寐(うたたね)した身体中は気味悪いほど冷切(ひえき)っているのである...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...表(おもて)二階を借りている伊東さんというカフェーの女給(じょきゅう)が襟垢(えりあか)と白粉(おしろい)とでべたべたになった素袷(すあわせ)の寐衣(ねまき)に羽織を引(ひっ)かけ...
永井荷風 「ひかげの花」
...母は寐(ね)ていたものと見えて...
永井荷風 「ひかげの花」
...彼は時々寐ながら...
夏目漱石 「それから」
...夜は眼が冴(さ)えて寐られないから起きているのだという答弁をきっとした...
夏目漱石 「道草」
...貴夫ももう御休みなさい」「己はまだ寐る訳に行かないよ」健三はもう一遍書斎へ入って静かな夜(よ)を一人更(ふ)かさなければならなかった...
夏目漱石 「道草」
...元(もと)はあんな寐入(ねい)つた子(こ)ぢやなかつたが――どうも燥急(はしや)ぎ過(す)ぎる位(くらゐ)活溌(くわつぱつ)でしたからね...
夏目漱石 「門」
...多分(たぶん)寐(ね)られるだらうと思(おも)ひます」と云(い)つて醫者(いしや)は歸(かへ)つた...
夏目漱石 「門」
...第十四回「気の毒気の毒」と思い寐(ね)にうとうととして眼を覚まして見れば...
二葉亭四迷 「浮雲」
...寐よとすれば棒つき廻る花の山 其角江戸子(えどっこ)は無遠慮に出しゃばってけんつくをくいます...
正岡子規 「俳句上の京と江戸」
...11060年寄は長く寐なくてはちょいと寤(さ)めている間に...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...あんなに好(よ)く寐ているのだ...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...お寐なさいよ」と囁(ささや)く...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
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