...そこな侍も山伏も簟(たかむしろ)を敷いたろうな...
芥川龍之介 「竜」
...秋草の香が初簟(はつたけ)の香を交へて...
石川啄木 「天鵞絨」
...神奈川縣橘樹郡旭村大字駒岡村(かながはけんたちばなごほりあさひむらおほあざこまおかむら)瓢簟山(ひようたんやま)の東面部(とうめんぶ)に其怪窟(そのくわいくつ)はある...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...瓢簟形(ひようたんがた)か或(あるひ)は前方後圓(ぜんぱうこうゑん)の古墳(こふん)であるとすれば...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...それは瓢簟山(ひやうたんやま)の地形(ちけい)である...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...瓢簟山(ひようたんやま)へ行(い)つて見(み)ると...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...危坐(きざ)兀坐(こつざ)賓主いづれや簟(たかむしろ)明治三十五年七月二十七日 虚子庵例会...
高浜虚子 「五百句」
...地方の農家で婚禮の時に使ふ簟笥掛だの傘袋だの風呂敷の紺木綿の模樣(デザイン)が...
竹久夢二 「砂がき」
...町(まち)の建具師(たてぐし)の店先(みせさき)に据(す)ゑられた簟笥(たんす)や長持(ながもち)から疎末(そまつ)な金具(かなぐ)が光(ひか)るのを見(み)るやうに成(な)つた...
長塚節 「土」
...三千代(みちよ)は次(つぎ)の部屋(へや)で簟笥の環(くわん)をかたかた鳴らしてゐた...
夏目漱石 「それから」
...自分で簟笥の抽出(ひきだし)を掻(か)き回(まは)して...
夏目漱石 「それから」
...用簟笥の環(くわん)を響(ひゞ)かして...
夏目漱石 「それから」
...記念の指環をそこ/\に用簟笥に仕舞つて元(もと)の坐に戻つた...
夏目漱石 「それから」
...珍簟涼風到(ちんてんにりやうふういたり)...
森鴎外 「魚玄機」
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