...第三次の幕は突如として開かれたり...
石川啄木 「閑天地」
...突如としてルゾン号の非常汽笛が鳴りひびいた...
海野十三 「海底大陸」
...「赤き死の仮面って、どんなお話なの、どなたか教えて下さらない?」お茶っぴいの米国武官令嬢が、舞踏の切れ目に、突如として、自国の文学をなみした質問を発した...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...そんなものが突如としてロンドンに現われると...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...太子並びにシャア逝去の悲報は突如として齎(もたら)されたのであった...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...突如として全く思いがけない一つの挿話(エピソード)が湧上った...
コナン・ドイル 新青年編輯局訳 「臨時急行列車の紛失」
...これと共に赤も突如として無色となる...
戸坂潤 「幾何学と空間」
...突如として掲げられる...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...つまり突如として...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...すなわち南アフリカ喜望峰の一角に突如として出現した一億年前の化石魚シーラカンスなども...
中谷宇吉郎 「異魚」
...而も突如として電流体の感情が頭から足の爪先まで震はす時...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...」突如として定明は嗤(わら)い声を立てた...
室生犀星 「野に臥す者」
...突如としてこのような俗伝が...
柳田国男 「年中行事覚書」
...突如として始まったものでないことがわかるのである...
柳田国男 「木綿以前の事」
...突如として眼前に浮び出た驚喜を見せてゐるのである...
吉江喬松 「山岳美觀」
...突如としてマツカーサー元帥が辭めるといふニユースがあつたんです...
吉川英治 「折々の記」
...突如として、方二十里にわたる野や丘や水辺から、かねて曹操の配置しておいた十隊の兵が、鯨波(ときのこえ)をあげて起った...
吉川英治 「三国志」
...孝徳崩後に至って突如としてかくのごとき新様式の傑作が現われたことは...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
便利!手書き漢字入力検索