...馬鹿気きつた空々しい処があります...
伊藤野枝 「妾の会つた男の人々(野依秀一、中村弧月印象録)」
...その切つて落したやうな空々しい沈黙の中で...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...互いに空々しい自己独立性を保っていた限り...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...どこか空々しい感じでした...
豊島与志雄 「霊感」
...こんな空々しい言葉を吐くのが...
中里介山 「大菩薩峠」
...営業歌手の技巧のために用意された空々しいアリアを廃し...
野村胡堂 「楽聖物語」
...そんな空々しい事はお嫌いなんだそうです――もっとも人見知りがひどくて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...空々しい空氣を見ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何んとなく空々しいお祭り氣分のあるのを平次は見のがしませんでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...硝子の耳だから血は出ないのだらう――と彼は空々しいことを考へてゐた...
原民喜 「氷花」
...一層空々しい気がしてならなかつたが...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...それもあんまり空々しいので...
牧野信一 「川蒸気は昔のまゝ」
...」などゝいふ閑吉の空々しい言葉に煽られて...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...尤もあんな空々しい最後が小説になる気遣ひはなからうが...
牧野信一 「鶴がゐた家」
...空々しい歎きの煙りにうろたへてゐるばかりの気がするのであつた...
牧野信一 「病状」
...」回想すると空々しいが...
牧野信一 「ビルヂングと月」
...悉く壮厳めかしく(それは主に彼の声色に依る)空々しい...
牧野信一 「籔のほとり」
...その唇には空々しい粘液(ねんえき)しかないのがわかって...
吉川英治 「新・水滸伝」
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