...風のない穏やかな天気でも...
高見順 「いやな感じ」
...悪いと云うと穏やかでないが...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...ちと穏やかでねえね...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...」普段なら穏やかな彼女の声が激情にかられて乱暴になっていた...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「長い部屋」
...朝の穏やかな光である...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...穏やかな老人の言葉と怡々(いい)たるその容に接している中に...
中島敦 「弟子」
...その時宗助はいつもの調子で、むしろ穏やかに、弟の云う事を聞いていたが、聞いてしまった後(あと)でも、別にこれという眼立った批評は加えなかった...
夏目漱石 「門」
...「私は用人の後閑武兵衛(こがぶへえ)じゃが――平次というのはお前か」六十年配の穏やかな仁体(じんてい)です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いかにも穏やかな感じの男です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...下手人(ほし)は挙がったか」平次は穏やかに訊きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...自分の心でありながらあまりに穏やかでないほどの愛しようをしたのも前生(ぜんしょう)の約束で長くはいっしょにおられぬ二人であることを意識せずに感じていたのだ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...穏やかなその顔をしずかに撫でてやった...
室生犀星 「童話」
...よく澄んだ穏やかな眼の奥にも...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...唇のあたりにたえず穏やかな微笑を湛えている...
山本周五郎 「新潮記」
...「事を穏やかにおさめるのが目的ではない...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...こうなんだ」「それは今にはじまったことじゃあないのさ」と源六は穏やかに笑う...
山本周五郎 「柳橋物語」
...それには穏やかであり得なかった...
吉川英治 「日本名婦伝」
...「――離してやれ」穏やかにいった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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