...それ等は夙の昔に振りすてられ...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...お前のいうことは夙(とう)の昔に私が言い張ったところだ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...翌朝夙く我々はバネの無い...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...夙(はや)く学問の道に志した彼もまた安んじて瞑(めい)するに足りるのでありましょう...
石原純 「伊能忠敬」
...まして近ごろすでに夙(はや)く科学研究に関する統制の声の聞かれるがごときは...
石原純 「社会事情と科学的精神」
...「真(まこと)」は「恋」の真心(まごころ)を夙(つと)に知る可く...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...夙(つと)に逓信省(ていしんしょう)が公衆電話にて行えるところで...
海野十三 「白銅貨の効用」
...夙生二于戦国一...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...夙(はや)く母に訣(わか)れた咲子の病気となると...
徳田秋声 「仮装人物」
...すると薩長などは夙(はや)くに朝廷の或る人々と謀る所があっていたから直ちに慶喜公の出願を採用され...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...夙(つと)に聡慧の誉れが高い...
中島敦 「セトナ皇子(仮題)」
...先生の放心(うっかり)は夙(つと)に有名なもので...
久生十蘭 「犂氏の友情」
...籾山氏の烱眼は夙に久保田君の作品の地方色を明確に認めて居られたものと思はれる...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...偏期夙望遂...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...多分は言葉の本義が夙く失われて...
柳田国男 「海上の道」
...おそらくはガタという日本語が夙(はや)くより東西の海岸において意味の差異を生じていたのを知らずに...
柳田國男 「地名の研究」
...しかも佐竹家が率先して夙(つと)にこれを崇敬(すうけい)した動機は...
柳田国男 「山の人生」
...夙(つと)に或る決心を抱いていたのである...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索