...夙(つと)に聖賢の道に志ざし...
江見水蔭 「備前天一坊」
...既(も)う夙(とっく)に恩は返している...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...夙(つと)に測る能わざるに至り...
野中到 「寒中滞岳記」
...別の機会に残して夙(つと)に后の宮の御見出しにあずかり...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...支那の文明が夙に其發達の頂點に達しながら...
原勝郎 「貢院の春」
...ヘーゲルは夙に、運命の思想を深く表現せるギリシア悲劇によつて、歴史的思惟に導き入れられた...
三木清 「歴史哲學」
...大きな黄頷蛇(あおだいしょう)の尾端夙(と)く切れて...
南方熊楠 「十二支考」
...私や稲公は作家の埒から夙(つと)にはずれているようなものです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...夙やく天の一方にその自由の飛翔を掠め消え去つた...
三好達治 「測量船」
...夙(はや)く私も気がついて...
柳田国男 「海上の道」
...夙(はや)く私たちの間にも知られていた...
柳田国男 「海上の道」
...夙(はや)くから好字を用いよ嘉名(かめい)を附けよという勅令を遵奉(じゅんぽう)して...
柳田國男 「地名の研究」
...夙(はや)くからフヂやマダやイラ草の類を...
柳田国男 「木綿以前の事」
...仮にその者が夙(はや)く我々の農村にあったにしても...
柳田国男 「木綿以前の事」
...自分は夙くから是を共同幻覚と呼んで居る...
柳田國男 「夢と文芸」
...席の名は夙に伺つてゐた...
吉川英治 「折々の記」
...夙(つと)に聞いているはずだ...
吉川英治 「私本太平記」
...夙(つと)に江湖(こうこ)(世間)で伺っていました」「さては...
吉川英治 「新・水滸伝」
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