...文壇の二三子夙(つと)に傲岸不遜(がうがんふそん)の譏(そしり)ありと聞く...
芥川龍之介 「骨董羹」
...二葉亭の夙昔(しゅくせき)の希望からいえば一貫した国際的興味を有する問題であった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...それに朝夙くから午過ぎの今時分まで何一つ口へ入れるではなし...
薄田泣菫 「旋風」
...夙(とつ)くに首相になつてたかも知れない...
薄田泣菫 「茶話」
......
高村光太郎 「智恵子抄」
...夙生二于戦国一...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...草筆(そうひつ)の漫画には北斎広重また夙(つと)に世の称美する処となれり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...夙(はや)く既に『大学』の素読(そどく)を教えられた...
永井荷風 「西瓜」
...その頃予の通学せし一橋(ひとつばし)の中学校にては夙(つと)に制服の規定ありしかば...
永井荷風 「洋服論」
...鐚助夙(つと)に承っておりまするでげす」意外にも神尾は...
中里介山 「大菩薩峠」
...紀元一世紀の「希臘のベデカー」であつたパウサニアスが夙に記して居る處である...
濱田耕作 「温泉雜記」
...夙夜(しゅくや)業を勉めて...
福沢諭吉 「中元祝酒の記」
...夙に物語なるものは其の性質上形式も無之...
牧野信一 「手紙」
...金箔はもう夙(とう)に日本画の世界から消えて居ります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...墜ちんとして夙やく飛び去つたところのあの訪問者...
三好達治 「測量船」
...夙く見抜いて巧みに説き付ける策を施したものと私は考えて居る...
柳田国男 「故郷七十年」
...夙(はや)くから認められざるを得なかった...
柳田国男 「木綿以前の事」
...これと同一の行事が夙(つと)に天稚彦(あめわかひこ)の神代にもあったことは...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
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