...予この事を洩れ聞きてさては我はこの郷に冠たるのみならず...
饗庭篁村 「良夜」
...ある意味における地者稼(じものかせぎ)の冠たる大家...
泉鏡花 「婦系図」
...今の仏詩壇に冠たる詩なり...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...英国においてはエリザベス女王のもとにその今や世界に冠たる製造業を起しました...
内村鑑三 「デンマルク国の話」
...これは世界に冠たるものである...
大隈重信 「始業式に臨みて」
...ただに北海道の十国島に冠たるのみならず...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...東京に冠たるを以て...
大町桂月 「夜の高尾山」
...日本こそ世界に冠たる文明國と考へてやつて來るのではなく...
太宰治 「「惜別」の意圖」
...我等の務め……世界に冠たる...
丹沢明 「工女の歌」
...世界に冠たる無比の国体...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...而もこれこそが「存在」の世界に冠たる優れた概念でなければならないのだが...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...フランス文芸の名誉たりフランスの王冠たる詩人らについては...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...天明六年北尾政演が描ける『狂歌五十人一首』は天明狂歌の萃(すい)を抜きたるものその板画と相俟(あいま)つて狂歌絵本中の冠たるものなり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...江戸城の濠(ほり)は蓋(けだ)し水の美の冠たるもの...
永井荷風 「水 附渡船」
...傾城買四十八手傾城※の如きは其の冠たるものであろう...
永井荷風 「申訳」
...その富西国に冠たる有様であったことは...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...公明聡慧一世に冠たる鼻を仰いでその徳を讃美しました...
夢野久作 「鼻の表現」
...道路だけは東洋に冠たるものにしたではないですか」とある...
吉川英治 「随筆 新平家」
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