...予この事を洩れ聞きてさては我はこの郷に冠たるのみならず...
饗庭篁村 「良夜」
...英国においてはエリザベス女王のもとにその今や世界に冠たる製造業を起しました...
内村鑑三 「デンマルク国の話」
...ただに北海道の十国島に冠たるのみならず...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...日本こそ世界に冠たる文明國と考へてやつて來るのではなく...
太宰治 「「惜別」の意圖」
...我等の務め……世界に冠たる...
丹沢明 「工女の歌」
...世界に冠たる無比の国体...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...然れどもその数(すう)において世界に冠たるは米国Boston(ボストン)市の Museum of Fine Arts(美術館)にして屏風(びょうぶ)衝立(ついたて)類四百種...
永井荷風 「江戸芸術論」
...天明六年北尾政演が描ける『狂歌五十人一首』は天明狂歌の萃(すい)を抜きたるものその板画と相俟(あいま)つて狂歌絵本中の冠たるものなり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...江戸城の濠(ほり)はけだし水の美の冠たるもの...
永井荷風 「日和下駄」
...傾城買四十八手傾城※の如きは其の冠たるものであろう...
永井荷風 「申訳」
...余の見し驟雨の図中その冠たるものなり...
永井荷風 「夕立」
...文明民族の冠たる祖国の旗の下...
A. ビアス A.Bierce The Creative CAT 訳 「チカモーガ」
...陸中は漆器の国として再び日本に冠たることが出来るであろう...
柳宗悦 「陸中雑記」
...公明聡慧一世に冠たる鼻を仰いでその徳を讃美しました...
夢野久作 「鼻の表現」
...しかも武芸は三軍に冠たるものがある...
吉川英治 「三国志」
...道路だけは東洋に冠たるものにしたではないですか」とある...
吉川英治 「随筆 新平家」
...この奴隷状態は不運なる極地においては今なお続いている――この大氷期は伝説のロマール及びハイパーボリアといった他の世界に冠たる地の息の根を止めたのである...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...……風光の明媚をもって世界に冠たる仏蘭西の南海岸ニイスの旅館の一室にクラリス・メルジイは不安らしい顔をして旅の疲れを長椅子に横たえていた...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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