...予この事を洩れ聞きてさては我はこの郷に冠たるのみならず...
饗庭篁村 「良夜」
...ある意味における地者稼(じものかせぎ)の冠たる大家...
泉鏡花 「婦系図」
...東京に冠たるを以て...
大町桂月 「夜の高尾山」
...日本こそ世界に冠たる文明國と考へてやつて來るのではなく...
太宰治 「「惜別」の意圖」
...我等の務め……世界に冠たる...
丹沢明 「工女の歌」
...世界に冠たる無比の国体...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...而もこれこそが「存在」の世界に冠たる優れた概念でなければならないのだが...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...天明六年北尾政演が描ける『狂歌五十人一首』は天明狂歌の萃(すい)を抜きたるものその板画と相俟(あいま)つて狂歌絵本中の冠たるものなり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...江戸城の濠(ほり)はけだし水の美の冠たるもの...
永井荷風 「日和下駄」
...江戸城の濠(ほり)は蓋(けだ)し水の美の冠たるもの...
永井荷風 「水 附渡船」
...余の見し驟雨の図中その冠たるものなり...
永井荷風 「夕立」
...その五大洲中ヨーロッパの文明が世界に冠たることを説き...
中里介山 「大菩薩峠」
...その富西国に冠たる有様であったことは...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...文明民族の冠たる祖国の旗の下...
A. ビアス A.Bierce The Creative CAT 訳 「チカモーガ」
...そもそも世界に冠たるローマ帝国至高の官・執政の位にありながら...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...陸中は漆器の国として再び日本に冠たることが出来るであろう...
柳宗悦 「陸中雑記」
...道路だけは東洋に冠たるものにしたではないですか」とある...
吉川英治 「随筆 新平家」
...この奴隷状態は不運なる極地においては今なお続いている――この大氷期は伝説のロマール及びハイパーボリアといった他の世界に冠たる地の息の根を止めたのである...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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