...天井界の住人黒皮忠兵衛殿が一夜潜(ひそ)かに領内巡察の砌(みぎ)り...
石川啄木 「閑天地」
...大正六年に京都行啓の砌(みぎり)...
上村松園 「画筆に生きる五十年」
...或るとき殿が御所労の気味で籠っておられました砌(みぎり)...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...かの砌(みぎり)此の者の首は戦場に打棄て...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...殊には向寒の砌り...
豊島与志雄 「バラック居住者への言葉」
...しかしその時その砌(みぎ)りの長蔵観と比較して見るとだいぶ違ってるようだ...
夏目漱石 「坑夫」
...「此孔雀の舌の料理は往昔(おうせき)羅馬(ローマ)全盛の砌(みぎ)り...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...四壁累レ砌...
※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]上漁史 「青塚ノ説」
...女帝のクリミヤへ行幸の砌りに青い哥薩克外套を著た以外には...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...私は幼少の砌り三筋町に医を業とする近親があつて...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...座談会の砌りにも安藤君は未だこの出来栄をおぼえてゐられて...
正岡容 「落語家温泉録」
...故人神田伯山が全盛の砌りなど浅草の金車では歩みから高座へと上り切るまで拍手(むかいで)の絶えなかつたことがあつたと...
正岡容 「寄席風流」
...作者四十六歳の砌(みぎり)であるから...
正岡容 「我が圓朝研究」
......
正岡子規 「古池の句の弁」
...寄飛卿(ひけいによす)※砌乱蛩鳴(かいぜいらんきようなき)...
森鴎外 「魚玄機」
...長途のおつかれもある砌(みぎ)り...
吉川英治 「大谷刑部」
...その砌のあたりに...
吉川英治 「私本太平記」
...私は日向(ひうが)國耳川(川口は神武天皇御東征の砌(みぎり)其處から初めて船を出されたといふ美々津港になつてゐます)の上流にあたる長細い峽谷の村に生れました...
若山牧水 「樹木とその葉」
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