...知らず知らず片意地になりかけている...
伊藤左千夫 「春の潮」
...それで何時(いつ)の間にか知らず知らず口調さえ先生に似て来る...
大隈重信 「福沢先生の処世主義と我輩の処世主義」
...知らず知らず練吉を同化させるやうなものを持つてゐた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...その底を流れる情緒の加速運動があれば観客は知らず知らずつり込まれ引きずられて行く...
寺田寅彦 「映画芸術」
...知らず知らずに非実践的なものの概念に変化させたものは...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...知らず知らずの間に...
戸坂潤 「思想としての文学」
...いつの間にか知らず知らずに...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...みずから知らず知らずに彼を好んでいた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...知らず知らずなされたものでしかも彼女がけっして許し得ないほどの...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...クリストフまでが知らず知らず水の流れに従ってることを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...パリーで知らず知らず得てきた知的および道徳的自由の習慣をもっていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...其等(それら)の記念が知らず知らずの原因になって居たのかも知れない...
永井荷風 「狐」
...知らず知らずいかにも長閑(のどやか)な心になってしまうのであった...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...知らず知らず言問(こととい)の岡あたりまで歩いてしまうことが多かったが...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...雅語を解せざるがため知らず知らず卑近に流れたる者...
正岡子規 「俳人蕪村」
...知らず知らずのうちに人民の恨みを買いがちである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...生活の味わいが知らず知らずの間に濃(こまや)かになって来たことは...
柳田国男 「木綿以前の事」
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藪田忠夫 「休日に」
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