...落着きなく立っており...
石川欣一 「比島投降記」
...やがて市場に着きし後...
巌谷小波 「こがね丸」
...暫くして着きました...
上村松園 「山の湯の旅」
...また生存競争の根本原因たる食物の点より考うるも、山川、島嶼、内海の布置(ふち)極めて自然の妙を得、食するに足る獣魚、穀物、貝類を供給しておったため、人間が応揚(おうよう)で、落着きがあった...
大隈重信 「東西両文明の調和を論じて帝国の将来に及ぶ」
...岸へ着き次第すぐに上陸してみようではないか! ということにたちまち評議は一決したのであった...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...日の暮れ方に田舎の家へ着きましたが...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...庸三はようやく落着きを失って来た...
徳田秋声 「仮装人物」
...日本風の落着きのいい部屋や庭のあるところとか...
徳田秋声 「仮装人物」
...宿へ着きますると早速(さっそく)これへ参りましたようなわけで」「阿呆(あほ)らしい」女は軽侮(けいぶ)の色を現わして...
中里介山 「大菩薩峠」
...なんでもお江戸から船のお着きになるのを待兼ねての御様子でございました...
中里介山 「大菩薩峠」
...那珂(なか)川の洲口(すぐち)を泳ぎ渡って向うの石の突堤に取着き...
夢野久作 「父杉山茂丸を語る」
...私も落着き先が当てにならない矢先だったので...
吉川英治 「江戸三国志」
...都へ着きさえすれば...
吉川英治 「私本太平記」
...ひとみにも安心と落着きが少しずつ見えて来たし...
吉川英治 「新書太閤記」
...五日には着きましょうが...
吉川英治 「新書太閤記」
...「――なにしろ、寄り着きにくい、難攻不落ッてえところでしょうがね...
吉川英治 「新・水滸伝」
...綽空の幸福そうな落着きとが...
吉川英治 「親鸞」
...平生の落ち着きを取戻し...
和辻哲郎 「鎖国」
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