...忽ちにして秋の扇と捨てられた形を世間でも由々しいものにして噂は噂を生むのであつた...
田山花袋 「道綱の母」
...かつては真剣な由々しいものだったあの問題が...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...それは由々しい大問題であるが...
戸坂潤 「社会時評」
...たしかに由々しい勢力だよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...言葉通りに直訳して考うれば由々しいことになるが...
新渡戸稲造 「自警録」
...嘘にもせよそんな計画があるとすれば由々しい問題だから...
久生十蘭 「魔都」
...然も東京のど真ン中で誘拐されたとあっては実にどうも由々しい問題...
久生十蘭 「魔都」
...由々しい大問題が惹起する...
久生十蘭 「魔都」
...実に由々しい問題が起る...
久生十蘭 「魔都」
...洛陽はたちまち壊乱(かいらん)する」「てまえも案じていますが」「由々しいものを見のがしておった...
吉川英治 「三国志」
...由々しい大事となろうかも知れぬ」と...
吉川英治 「三国志」
...捨ておきがたい兆(きざ)しではありますまいか」「もとより由々しい大事だが――それについて...
吉川英治 「三国志」
...「由々しい大事」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...その出所はよくわからんが……」などと由々しい事柄を...
吉川英治 「新書太閤記」
...何事か由々しい準備が始められていることだけは...
吉川英治 「新書太閤記」
...由々しい変がありそうだと申すは...
吉川英治 「新書太閤記」
...由々しいお咎めがあろうも知れんが...
吉川英治 「平の将門」
...由々しい出世のつると云われたのは...
吉川英治 「源頼朝」
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