...これで――)不当に取扱われているという反撥(はんぱつ)が...
梅崎春生 「桜島」
...不当に私有財産をたくわえている人間から俺たちが金を取ること(――これがリャクである)は当り前の行動なのである...
高見順 「いやな感じ」
...不当に大きな悲惨をなめたのだ……...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...あなたは先日私に対して不当にも苛酷であられました...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...私はあなたを不当に疑ったのです...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その何十倍という税金が不当に支出されて...
中谷宇吉郎 「科学は役に立つか」
...付随的な詳細なことを不当に重要視し...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...レーニはどうもこの男を不当に判断している...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...いわば無勘弁の少年と評するも不当に非ざるべし...
福沢諭吉 「経世の学、また講究すべし」
...傭主は彼女達を言いようも無く不当に圧迫して居る...
細井和喜蔵 「女給」
...如何に彼自身も亦社会を不当に取り扱うか...
松永延造 「職工と微笑」
...不当にすばらしく愛されている女であると夫人はねたんでいた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...まったく真実の・本質的な・理性は(この名を我々は不当に盗んでいる)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...最もしばしば謙遜礼節の誉れを不当にかちえる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...工藝の意義がまだ不当に看過されている今日...
柳宗悦 「工藝の道」
...不当に開化された犬であつて...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...不当に社会からへだてられている人々が低地に部落をなしていた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...わたくしは名誉教授と間違えられることによって「名誉」を不当に享受するどころか...
和辻哲郎 「非名誉教授の弁」
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