...米国にその例をとるは不適不当にして...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...不当に乗車を拒むなら...
豊島与志雄 「電車停留場」
...だがどうしてそう僕を不当に取り扱うんだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ああ! 俺の場合は、文学者としての名声が、不当にも、俺の人間的完成(もしくは未熟)を追越し過ぎたのだ...
中島敦 「光と風と夢」
...仲間との付き合いで不当にも正直な男となっているのではないだろうか?法律は些細な犯罪者を厳しく罰しながら一般に大きな犯罪者を無傷のままにしている...
アーサー・ヒル・ハッサル Arthur Hill Hassall, M.D. 水上茂樹訳 「食品とその混ぜ物処理」
...傭主は彼女達を言いようも無く不当に圧迫して居る...
細井和喜蔵 「女給」
...不当に侵入したことは許してくれ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...不当に批評を蒙ったことから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...自分および自分の親しいものが他から不当に侮辱される現場にのぞむと...
三好十郎 「抵抗のよりどころ」
...それが不当にばらまかれることのために...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...不当に運命の悪戯などというのである...
柳田国男 「雪国の春」
...女たちを不当にしぼる...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...席次の不当には怒ったが...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...不当にあたります...
吉川英治 「三国志」
...ひどく不当に思われたが...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...前段の苦悩によって不当に緊張させられた心が...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...また人によると和辻はおのれの価しない「名誉」を不当に享受していると考えないものでもない...
和辻哲郎 「非名誉教授の弁」
...わたくしは名誉教授と間違えられることによって「名誉」を不当に享受するどころか...
和辻哲郎 「非名誉教授の弁」
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