...不当に恵まれているという...
太宰治 「東京八景」
...処がマルクス主義は主として社会乃至歴史(そしてやや不当にも自然や論理にさえ夫が無批判にも拡大されたのだ)に関する特殊な認識に過ぎない...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...この現実主義が不当に極端化されると併し...
戸坂潤 「辞典」
...処で朝鮮の某大新聞は、不当にも、マラソンで一着となった孫君の成績を以て、朝鮮民族(?)の民族精神の真の発露であり、朝鮮文化の独自の誇りであると考えたらしい...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...私が今まで正当になしたことは皆不当になります...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...貪慾な後家の金貸婆が不当に儲けたように...
葉山嘉樹 「労働者の居ない船」
...レーニはどうもこの男を不当に判断している...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...いわば無勘弁の少年と評するも不当に非ざるべし...
福沢諭吉 「経世の学、また講究すべし」
...新聞は大反響確実な事件を不当に差し止めされていた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...「不当にわかりにくい文章を書いて発表する者は...
三好十郎 「恐怖の季節」
...自分および自分の親しいものが他から不当に侮辱される現場にのぞむと...
三好十郎 「抵抗のよりどころ」
...或いはわるがしこく或いは乱暴に・つまりいつも不正不当に・奪い取ったのでなければ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...まったく真実の・本質的な・理性は(この名を我々は不当に盗んでいる)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...たとえ運命が不当に男たちの狂言に幸いすることがあっても...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...わたしは長い間その評判を不当に害されていた婦人たちが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...不当にほめられたこともまた同じようにしばしばあったと思う...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ちっとも不当には思えなかった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...前段の苦悩によって不当に緊張させられた心が...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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