例文・使い方一覧でみる「理合」の意味

...第一（だいいち）私（わし）が許（ゆる）さいではお主（ぬし）も此處（こゝ）へは通（とほ）れぬと云（い）つた理合（りあひ）ぢや... 第一私が許さいではお主も此處へは通れぬと云つた理合ぢやの読み方
泉鏡太郎「畫の裡」

...運んでやる義理合いはなかったんだ... 運んでやる義理合いはなかったんだの読み方
梅崎春生「蜆」

...私達は大抵柄（がら）の小さいカナリヤに味方をしなければならぬ義理合（ぎりあひ）になつてゐる... 私達は大抵柄の小さいカナリヤに味方をしなければならぬ義理合になつてゐるの読み方
薄田泣菫「茶話」

...それも先生の手許が有福であるわけでは無く色々工面をして融通をして貰つた金で是非今日中に返金せねはならぬ義理合になつてゐる...
高濱虚子「俳諧師」

...或は筑摩家の恩に背（そむ）いても彼女のために盡すべき義理合いがあるとか... 或は筑摩家の恩に背いても彼女のために盡すべき義理合いがあるとかの読み方
谷崎潤一郎「武州公秘話」

...例えば有為の青年を金や権勢や義理合やでとって抑えて本人のあまり気のすすまぬ金持の養子にしたり...
寺田寅彦「マルコポロから」

...好んで邸に置いてやる義理合いはない... 好んで邸に置いてやる義理合いはないの読み方
富田常雄「面」

...米友が面を出さねばならぬほどの義理合いのあるところは一軒もないのであります...
中里介山「大菩薩峠」

...南条から頼まれた義理合いずくの交換条件を思い起しました... 南条から頼まれた義理合いずくの交換条件を思い起しましたの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...いくら理合（りあひ）をつくして云つても何のききめがないものであると云ふことは明らかであるけれど... いくら理合をつくして云つても何のききめがないものであると云ふことは明らかであるけれどの読み方
平出修「計畫」

...世間へ向つての義理合上から私達の面目が……」「混血児の妹がやつて来たなんてことは...
牧野信一「南風譜」

...自演の劇を打って歩いているのとまったく同じ理合である... 自演の劇を打って歩いているのとまったく同じ理合であるの読み方
正岡容「艶色落語講談鑑賞」

...ちょうどそれと同じ理合でしょう... ちょうどそれと同じ理合でしょうの読み方
正岡容「初看板」

...第一血色（けつしよく）の好（よ）いのと理合（きめ）の濃（こまやか）なのとが... 第一血色の好いのと理合の濃なのとがの読み方
三島霜川「平民の娘」

...其の戦術は飽迄も合理合法である... 其の戦術は飽迄も合理合法であるの読み方
山下博章「「プラーゲ旋風」の話」

...合理合理と追ってみたまえ... 合理合理と追ってみたまえの読み方
横光利一「旅愁」

...語れぬものならむりに訊こうともいわんが……どうじゃな弥九郎」「あちらへの義理合などは...
吉川英治「新書太閤記」

...お家様の義理合いでやむなく一時の匿（かく）れ家（が）を... お家様の義理合いでやむなく一時の匿れ家をの読み方
吉川英治「鳴門秘帖」

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