...底のない物すごい不安だった...
有島武郎 「或る女」
...物すごい叫び声を立てながら...
有島武郎 「或る女」
...その物すごい不気味(ぶきみ)さに脊髄(せきずい)まで襲われたふうで...
有島武郎 「或る女」
...いったんこわれた波はすぐまた物すごい丘陵に立ちかえって...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...ここが物すごい遠浅で...
石川欣一 「比島投降記」
...彼奴(きゃつ)の物すごい形相(ぎょうそう)が...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...物すごい感じであった...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...醜怪(しゅうかい)な物すごい形相が...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...赤い泥の沸々(ふつふつ)と煮え立っている光景は相変らず物すごい...
高浜虚子 「別府温泉」
...夫婦喧嘩をして怒(いか)った女が飛び込んだのが死骸もとめずにただ髪だけが残ったというのは物すごい物語りだ...
高浜虚子 「別府温泉」
...滑稽(こっけい)なようで物すごいような...
寺田寅彦 「自由画稿」
...狭蠅(さばえ)なす皆涌(わ)き」は火山鳴動の物すごい心持ちの形容にふさわしい...
寺田寅彦 「神話と地球物理学」
...道路にのぞんだヴェランダに更紗(さらさ)の寝巻のようなものを着た色の黒い女の物すごい笑顔(えがお)が見えた...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...むしろ恐ろしいような物すごいような気がするばかりで...
寺田寅彦 「笑い」
...そばに附いているのに物すごいのがいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...物すごい気分にまで上ずって来ることもあるが...
中里介山 「大菩薩峠」
...物すごい景色になったということであります...
柳田國男 「日本の伝説」
...一日は物すごい木枯(こがらし)であつた...
若山牧水 「樹木とその葉」
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