...多感な青年の正義感が...
火野葦平 「花と龍」
...私もあなた位の年頃にはまつたく多感な男で...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...まるで誇り高い多感な別人のようでした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...このかわいいメキシコ女はラリの多感な心を射止めたけど...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...胡麻化(ごまか)さんには余り多感なり...
山路愛山 「明治文学史」
...といっても多情多感な性は...
吉川英治 「上杉謙信」
...地上に平和をたてるしかない」多感な劉備青年は...
吉川英治 「三国志」
...人の情けで育てられてきたこの多感な若者たちが...
吉川英治 「三国志」
...尊氏の多感な今日の胸はわかる...
吉川英治 「私本太平記」
...多感な子はまたすぐ涙を催しかけた...
吉川英治 「私本太平記」
...多感な血へ、そうしてうけつつ忍んで来た堪忍は、軽薄な美人や貴公子たちの想像も及ばないほど深刻な、忘れ難いものだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...父母や弟妹への思慕と郷愁の多感なる頃をもって...
吉川英治 「新書太閤記」
...多感なるものがあった...
吉川英治 「新書太閤記」
...多感な老涙をしばだたいておられた...
吉川英治 「随筆 新平家」
...はからずも今、琴にあわせて、宮のお歌を耳にし、また、老公の自作をあわせて聞いたので、多感なうえに、酒気を沈めている彼等は、泣き虫であると泣き虫でないにかかわらず、頭をふかく垂れたまま、ひとりとして、それをにわかに上げる者はなかった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...どっちも多感な境遇にあった...
吉川英治 「源頼朝」
...若くして多感な――そして宗教家らしい詠嘆(えいたん)を洩らしてその側に立った...
吉川英治 「宮本武蔵」
...多感なりし年少の日一兄の名は...
吉川英治 「山浦清麿」
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