...葉子の多感な心は...
有島武郎 「或る女」
...多情多感なかの女! 若い時には...
田山録弥 「ある日」
...多感な年ごろではそれによって自然の見方も深くなっていき...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...謙信は多感な質である...
吉川英治 「上杉謙信」
...彼はふと多感な血に満身を駆け荒された...
吉川英治 「黒田如水」
...――わけて多感な兵庫利厳(としとし)などは...
吉川英治 「剣の四君子」
...同族十数家の最上座におかれた彼の複雑で多感な意中は想像に難くない...
吉川英治 「私本太平記」
...父母や弟妹への思慕と郷愁の多感なる頃をもって...
吉川英治 「新書太閤記」
...多情多感なその日の彼は...
吉川英治 「新・水滸伝」
...多感な老涙をしばだたいておられた...
吉川英治 「随筆 新平家」
...多情多感な青年剣客法月弦之丞の心に秘めている人間苦のせつなさを知る人はないのである...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...なんという純情な眼だろう、強い魅惑だろう、若い、ことに多感な、弦之丞の血をおののかさずにはいない力だ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...多感な老公はおそらく魂魄となるまでそうした人の悩みを身の患いに悩むであろう...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...どっちも多感な境遇にあった...
吉川英治 「源頼朝」
...二十歳(はたち)ばかりの多感な武夫(もののふ)は...
吉川英治 「源頼朝」
...さっきも想い耽(ふけ)った多感な追憶にふたたびつつまれた...
吉川英治 「源頼朝」
...若くして多感な――そして宗教家らしい詠嘆(えいたん)を洩らしてその側に立った...
吉川英治 「宮本武蔵」
...多感な語気をもって語る...
吉川英治 「宮本武蔵」
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