...如何にも多恨多感な詩人らしい生活を描いたものだ...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...多情多感な一編の詩を作ろうと野心を起して...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...又詩など書く人の常として多感な主人は一體どうなるだらうか...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...一般には正義多感な青年ということになっていますけどあれは大嘘ね...
久生十蘭 「ハムレット」
...多感な青年の正義感が...
火野葦平 「花と龍」
...まるで誇り高い多感な別人のようでした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...このかわいいメキシコ女はラリの多感な心を射止めたけど...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...謙信は多感な質である...
吉川英治 「上杉謙信」
...多感なるばかりでなく...
吉川英治 「上杉謙信」
...多感なそして若い刑部は涙をこぼした事がある...
吉川英治 「大谷刑部」
...けれど余りにも、優しかった兄、弟思いな兄、また力と恃(たの)んでいた兄に、突忽(とっこつ)と、現(うつ)し世の姿を眼の前から掻消(かきけ)されてしまったので、多感な謙三郎は、「兄恋し」の想いを、どうしても、脳裡から拭き去ることができなかった...
吉川英治 「剣の四君子」
...その風貌ばかりでなくその電撃的な行動や多感な情痴と熱においても...
吉川英治 「三国志」
...同族十数家の最上座におかれた彼の複雑で多感な意中は想像に難くない...
吉川英治 「私本太平記」
...尊氏の多感な今日の胸はわかる...
吉川英治 「私本太平記」
...俊寛(しゅんかん)は、多感な人だった...
吉川英治 「親鸞」
...なんという純情な眼だろう、強い魅惑だろう、若い、ことに多感な、弦之丞の血をおののかさずにはいない力だ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...若くして多感な――そして宗教家らしい詠嘆(えいたん)を洩らしてその側に立った...
吉川英治 「宮本武蔵」
...多感なりし年少の日一兄の名は...
吉川英治 「山浦清麿」
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