...どんな空想的な夢物語でも多感な抒情詩(じょじょうし)でも...
寺田寅彦 「科学と文学」
...多感な青少年の時代には大抵經驗することだが...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...一般には正義多感な青年ということになっていますけどあれは大嘘ね...
久生十蘭 「ハムレット」
...多感な青年の正義感が...
火野葦平 「花と龍」
...その情操的な多感な叙情詩の全てをこんどは此集に収めなかつた...
室生犀星 「愛の詩集」
...多感なるばかりでなく...
吉川英治 「上杉謙信」
...といっても多情多感な性は...
吉川英治 「上杉謙信」
...もとより多感な青年である...
吉川英治 「三国志」
...人の情けで育てられてきたこの多感な若者たちが...
吉川英治 「三国志」
...尊氏の多感な今日の胸はわかる...
吉川英治 「私本太平記」
...多感な子はまたすぐ涙を催しかけた...
吉川英治 「私本太平記」
...多感な血へ、そうしてうけつつ忍んで来た堪忍は、軽薄な美人や貴公子たちの想像も及ばないほど深刻な、忘れ難いものだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...持前の多感な血が...
吉川英治 「新書太閤記」
...父母や弟妹への思慕と郷愁の多感なる頃をもって...
吉川英治 「新書太閤記」
...多情多感なその日の彼は...
吉川英治 「新・水滸伝」
...俊寛(しゅんかん)は、多感な人だった...
吉川英治 「親鸞」
...二十歳(はたち)ばかりの多感な武夫(もののふ)は...
吉川英治 「源頼朝」
...若くして多感な――そして宗教家らしい詠嘆(えいたん)を洩らしてその側に立った...
吉川英治 「宮本武蔵」
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