...彼は片意地でも譲らないタイプだ...
...教授の言いたいことを理解できない生徒は、片意地で反論する傾向がある...
...上司の一方的な命令に対して、彼女は片意地を張って従いませんでした...
...同じ間違いを何度も繰り返す人は、なかなか片意地を改めないものだ...
...片意地な性格が災いし、彼女は友人たちを失った...
...他所者(たしよもの)といふが第一、加之(それに)、頑固(いつこく)で、片意地で、お世辞一つ言はぬ性(たち)なもんだから、兎角村人に親(したし)みが薄い...
石川啄木 「赤痢」
...「如何に男子の本然の要求であらうとも女子にとつて不都合な制度なら私は絶対に反対いたします」と云ふあなたの言葉はあまりに片意地に聞こえすぎます...
伊藤野枝 「青山菊栄様へ」
...あまりにも片意地だった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...至って片意地の強いきかぬ気の男であったから...
田中貢太郎 「不動像の行方」
...僕を片意地な実行家としてだ...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「見えざる人」
...潅腸をする看護婦の手を押し除(の)けたころの執拗(しつよう)と片意地とは...
徳田秋声 「黴」
...片意地過ぎているようです...
中里介山 「大菩薩峠」
...けれどもお銀様を片意地の気質にさせた原因を知っているものですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...片意地な夫は決してそれを飛び超えてくれなかった...
夏目漱石 「道草」
...あの人は片意地な人で...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...純情で敬虔な本性なのに一種陰鬱な片意地なところもあって...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...片意地ながんばりは不合理な気がしたし...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...私は剛情で片意地であった...
三木清 「語られざる哲学」
...強制的にそういわれると愛情と片意地で...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...」彼は隣人の世にも珍しい片意地と...
水上滝太郎 「遺産」
...いまお雪に云ったことは誇張でも片意地でもない...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...それをまた、酒売り男も、片意地らしく、「畜生ッ」とばかり、追っかけていったものである...
吉川英治 「新・水滸伝」
...お前が片意地なことは...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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