...そちら向けば朱の雲の燃ゆるかと眩しき帶の立矢の字...
石川啄木 「菊池君」
...年少にしていわゆる青雲の志を以て燃ゆる時...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...検事六条子爵がさしのばしたあやしき情念燃ゆる手を...
海野十三 「什器破壊業事件」
...青春燃ゆるが如き時期に当つては...
丘浅次郎 「人類の将来」
...くちびる燃ゆる折々...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...芸術家が製作するに臨んでは渾身ただ燃ゆるが如き製作欲があるばかりである...
津田左右吉 「芸術と国民性」
...若し我れ弓を折り碎き炎々燃ゆる火の中に 215投ずることを爲さずんば――無效は風の如き弓...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
... 315燃ゆるが如き戰鬪に面することぞふさはしき...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...深い心の底には燃ゆる火もあり...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...燃ゆる眼で飽かずおんみを凝視(うちまも)るをみそなはすでござりませう...
ボードレール 富永太郎訳 「或るまどんなに」
...囲炉裡に燃ゆる火が昼間の光と湿った空気とを映して淡々しい...
豊島与志雄 「湖水と彼等」
...燃ゆる水、燃ゆる土の、半ば伝説的時代はさておき、近代に於ては、九州地方に於て、ひそかにこれを採掘して実用に供している住民のあることを駒井は認めている...
中里介山 「大菩薩峠」
...さほどの義心侠血に燃ゆるわが道庵先生が...
中里介山 「大菩薩峠」
...市民は一切(いっさい)の燃ゆべき物品を悉(ことごと)く日光の射さぬ所へ隠しつつある...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...(6)ギリシャ神話の冥府(めいふ)にある燃ゆる炎の河...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「メールストロムの旋渦」
...燃ゆるほむらの篝火や……」今井 (粥を呑み込みながら)それでは...
三好十郎 「斬られの仙太」
...双方ともにその燃ゆる眼や凄(すさま)じい姿勢の前には...
吉川英治 「上杉謙信」
...らんらんと燃ゆるような四つの眼は...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
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