...今日に至って終熄(しゅうそく)したというわけではないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...遂ニ熄ムコトノナイ軋轢ニ タチクラム濛気ノ中ヲ 荊棘ヲ※ツテ 起チナホル身ヲ震ハスオレダ...
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...いまに私の耳を哀しく悩ましく擽(くすぐ)つて熄まない...
正岡容 「吉原百人斬」
...翌暁まだ熄(や)まぬ雪を履(ふ)んで東する事又五里...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...熄みまもなく意識の進行がつづけられたのであってみれば...
横光利一 「北京と巴里(覚書)」
...急に襲って来た夕立のこととてもう熄むだろうと思い...
横光利一 「旅愁」
...幾度となく世界を覆していってまだ熄みそうにもない不思議なものだのに...
横光利一 「旅愁」
...四年前の永禄元年このかたは熄(や)んでいた...
吉川英治 「上杉謙信」
...「甲軍大勝利」を謳歌(おうか)して熄(や)まず...
吉川英治 「上杉謙信」
...何やら常に舞臺を夢みて熄まなかつたさうであるが...
吉川英治 「折々の記」
...御方はひたすら望んで熄(や)まぬのである...
吉川英治 「剣難女難」
...宗厳も「道」を求めて熄(や)まない...
吉川英治 「剣の四君子」
...国々の反乱はなお熄(や)まず...
吉川英治 「三国志」
...事(コト)熄(ヤ)ムベカラズ...
吉川英治 「三国志」
...赤坂は一おう終熄(しゅうそく)したものの...
吉川英治 「私本太平記」
...戦(たたか)い熄(や)んで、一かたまりになった時、雨も熄(や)み、陽も照り、濛々(もうもう)と、三千の武者いきれから白い湯気が立ちのぼっていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...上野介の口から熄(や)まなかった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...あんにゃもんにゃ時代の終熄(しゅうそく)でもあったのである...
吉川英治 「忘れ残りの記」
便利!手書き漢字入力検索