例文・使い方一覧でみる「煮えきらない」の意味

...清逸は煮えきらない部屋の空気を身に感じながら... 清逸は煮えきらない部屋の空気を身に感じながらの読み方
有島武郎「星座」

...私はこういう煮えきらない近づきの挨拶ではあったが... 私はこういう煮えきらない近づきの挨拶ではあったがの読み方
「草藪」

...「どうも煮えきらない男ですわい」と父親はそれとなく言った... 「どうも煮えきらない男ですわい」と父親はそれとなく言ったの読み方
田山花袋「蒲団」

...彼女の言葉に何か煮えきらないところもあった... 彼女の言葉に何か煮えきらないところもあったの読み方
徳田秋声「仮装人物」

...その煮えきらないところが... その煮えきらないところがの読み方
豊島与志雄「女と帽子」

...お前よく考えてみな」七兵衛は煮えきらないのであります... お前よく考えてみな」七兵衛は煮えきらないのでありますの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...人に煮えきらない疑問を持たせて毒になりますから... 人に煮えきらない疑問を持たせて毒になりますからの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...煮えきらない返事だと思って... 煮えきらない返事だと思っての読み方
中里介山「大菩薩峠」

...痺（しびれ）がきれるでせう」「それでどうした」その煮えきらないのに口をきかせて... 痺がきれるでせう」「それでどうした」その煮えきらないのに口をきかせての読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...「ここへお持ちいたしましょうか」サト子は煮えきらない調子で言った...
久生十蘭「あなたも私も」

...」「どうだ？」妙に周子の態度が煮えきらないので私は... 」「どうだ？」妙に周子の態度が煮えきらないので私はの読み方
牧野信一「毒気」

...それさえわきまえておるならば行くがよい」不戦不和一どうも煮えきらない玄徳の命令である...
吉川英治「三国志」

...何事にも煮えきらないのである... 何事にも煮えきらないのであるの読み方
吉川英治「三国志」

...わざわざ乾いた柴を積んでやるようなものでしょう」劉璋は相かわらず煮えきらない顔いろである...
吉川英治「三国志」

...（煮えきらない人だ）と云うし... と云うしの読み方
吉川英治「新編忠臣蔵」

...煮えきらない炬燵思案（こたつじあん）の顔いろを見ると... 煮えきらない炬燵思案の顔いろを見るとの読み方
吉川英治「新編忠臣蔵」

...煮えきらないような中央の東国対策の裏面には... 煮えきらないような中央の東国対策の裏面にはの読み方
吉川英治「平の将門」

...川上は、とくから草雲の勤王論に、心服している一人だったが、『弱った状態でのう』と、煮えきらない...
吉川英治「田崎草雲とその子」

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