...タバコを買うのに煙草銭が必要だ...
...煙草銭を出して、パッケージのツマミを引っ張った...
...最近は電子タバコに移行して、煙草銭がいらなくなった...
...銀行に行って煙草銭を換金してもらう...
...彼は毎日のように煙草銭を使って、健康に悪影響を及ぼしている...
...「僕は社の会計から煙草銭ぐらい融通する事はあるが...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...随(したが)って社員は月末の米屋酒屋の勘定どころか煙草銭にもしばしば差支(さしつか)えた...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...お金なんぞ渡さないでよ」兄貴には外出の場合にもほんの煙草銭しか与へてゐなかつた...
武田麟太郎 「現代詩」
...だから、何かのことがあつて、早く使ひ果して了つた場合は、残りの日数中、煙草銭もなしで、すごすのが常である...
武田麟太郎 「日本三文オペラ」
...煙草銭だけは、僕は、こちらの財布に残してあります」なぜ、こんなところに来たのだろうと思った...
太宰治 「東京八景」
...うまく往きゃあ煙草銭ぐらいにはなるんだがな...
林不忘 「安重根」
...いくらか煙草銭でも与(や)ってくれないかね...
谷譲次 「踊る地平線」
...しかも物質的に報いられる所は甚(はなは)だ薄(うす)く給料等も時々の手当てに過ぎず煙草銭(たばこせん)にも窮(きゅう)することがあり衣類は盆暮(ぼんく)れに仕着せを貰うだけであった師匠の代稽古はするけれども特別の地位は認められず門弟や女中共は彼を「佐助どん」と呼ぶように命ぜられ出稽古の供をする時は玄関先で待たされた...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...四月十三日晴、行程二里、前原町、東屋(二五・(マヽ))からりと晴れ、みんなそれ/″\の道へゆく、私は一路東へ、加布里、前原を五時間あまり行乞、純然たる肉体労働だ、泊銭、米代、煙草銭、キス代は頂戴した...
種田山頭火 「行乞記」
...この一封を見よ(山頭火様御煙草銭として若干金添入してあつた)何といふあたゝかい星城子君の志だらう...
種田山頭火 「其中日記」
...時によると煙草銭もない始末でしてな...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...一日の煙草銭さえなくなっていた...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...ほんの煙草銭だけでも出しましょうと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...煙草銭さえも持っていないとはどうしたのであろう? もし老人が乞食であれば...
橋本五郎 「地図にない街」
...お前、つきあえよ」「そら、つきあいはするが……ほんとに、金坊は、なにをしでかすか、わからんなあ……」「お前にも、煙草銭やろ...
火野葦平 「花と龍」
...おまえさんの煙草銭から差引だよ」「でもこの人の鼻...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...当座の煙草銭が出来たので...
吉川英治 「醤油仏」
...汲(く)んでのむほどの粉煙草もございません」「煙草銭がほしいのか」「へ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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