...然るに此の俺が何だらう...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...些(ちと)憚つて然るべき筋の考であるのだが...
石川啄木 「葬列」
...然るに日本ではこれまで単本位であった...
大隈重信 「国民教育の複本位」
...然るに人生の複雑なる...
関寛 「関牧塲創業記事」
...然るに文化は客観的に形態を有った所謂客観的精神だ...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...然るに、ああ然るに、上海は前述のような文化的孤島の現状であり、そこの文化人は前述のような状態であるとするならば、その上なお、東洋文化を軽蔑圧迫せんとする或種の気風が其処に巣喰っているとするならば、如何にしてこれを新たに明朗に建て直すべきであろうか...
豊島与志雄 「上海の渋面」
...然るに明治の國民...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...然るべき幕府の武人に無心し得たものを持って...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...然るに生計は人生に最も煩はしくして...
福澤諭吉 「人生の樂事」
...然るに行為は単に意識の内部における現象でなく...
三木清 「哲学入門」
...然るにベルグソンによれば...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...然るに史觀のうちには主體的事實が表出されるといふことを考へれば既に明白である...
三木清 「歴史哲學」
...然るに周三は何時も此様なことを考へてゐた...
三島霜川 「平民の娘」
...然るに拙者は独りこれが治療に任じ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...然るにここに親戚一同がひどく頼みに思っている男が一人いる...
森鴎外 「護持院原の敵討」
...然るにこの年藩主がいわゆる詰越(つめこし)をすることになった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...然るべく処分をしてもらうからそう思え」「そんな威(おど)しに乗るもんか」「帰れ」と去定が云った...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...然るに追い追い素人(しろうと)向きの安物仕入れが多く...
山本笑月 「明治世相百話」
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