...肥(ふと)ったからだをよけるようにして葉子を自分の隣にすわらせた...
有島武郎 「或る女」
...)と、こっちは夢中に出ようとする、よける、留める、行違うで、やわな、かぐら堂の二階中みしみしと鳴る...
泉鏡花 「歌行燈」
...寒さを よける 外套も 無く...
岩野泡鳴 「札幌の印象」
...思わずEのそばから身をよけるようにした...
江戸川乱歩 「影男」
...こっちも半分よける...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...「これは人がよけるようにつけてるんですよ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...地勢東北は神社の森かげとなりまづ西南向に相(あい)見え候間古家建直しの折西日さへよけるようにすれば風通しも宜(よ)かるべくまさか田福(でんぷく)が「わが宿は下手(へた)のたてたる暑(あつさ)かな」の苦しみもなかるべくと存じ候...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...日射しをよけるため片手を眼の上に挙げ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「流刑地で」
...鏡と窓んとこをよけるんだぜ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...それが彼等をよけることも出来ないうちに...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...煙をよけるように眼を細めて両手でケイ紙を揃えながら...
宮本百合子 「刻々」
...爆弾をよけるために掘った横穴だとか...
三好十郎 「冒した者」
...それは弾丸をよけることにはならないで...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...道を片側によける一人の女が目に入った...
山川方夫 「その一年」
...水をぶっかければすばやく脇へよけるが...
山本周五郎 「季節のない街」
...それでも縁側へあがれば雨をよけることはできた...
山本周五郎 「その木戸を通って」
...六郎兵衛が身をよけると...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...ぐんにゃりとして身をよけるだけです...
吉川英治 「江戸三国志」
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