...今朝(けさ)は平素(ふだん)よりも激(はげ)しく匂(にほ)ひわたる線香(せんかう)の烟(けむり)が風(かぜ)になびいて部屋(へや)の中(なか)まで流(なが)れ込(こ)んでくるやうにも思(おも)はれた...
永井壮吉 「吾妻橋」
...何処(どこ)からともなく煤烟(ばいえん)の煤(すゝ)が飛んで来て...
永井荷風 「すみだ川」
...江戸文化の名残烟(けむり)となりぬ...
永井壮吉 「偏奇館吟草」
...金色(こんじき)の花粉風来(きた)れば烟の如く飛びまがふ...
永井荷風 「来青花」
...どこでもまだ竈(かまど)の烟(けむり)を上げているところもありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...人烟(じんえん)を絶した山谷(さんこく)の中に置き放されたような心持がする...
中里介山 「大菩薩峠」
......
長塚節 「長塚節歌集 中」
...湯の烟は羅衣(うすもの)をひるがえすように...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...代助は門野(かどの)の賞(ほ)めた「煤烟」を読んでゐる...
夏目漱石 「それから」
...雨(あめ)は烟(けむ)る樣(やう)に降(ふ)り始(はじ)めた...
夏目漱石 「門」
...ポッポと烟(けぶ)る灰を掻かせております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...烟(けむり)のやうに消えてしまつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...でね、あたしたちのお船は朝、まだすつかり夜が明けてしまはない内に大きな街に――まつ黒な家があつて、烟だらけな、とても大きな街に着いたのよ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...それからまた「淡烟疎雨」なんとかいふ詩の一句らしいのもある...
堀辰雄 「我思古人」
...この二三日の喫烟(きつえん)のために...
水野葉舟 「遠野へ」
...別有人烟如此郷...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...烟暮山光遠...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...烟草を呑んで帰ることもある...
森鴎外 「雁」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??
