...独で考えていても気が滅入るばかりだものだから...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...わたしは気が滅入るのだよ……お取巻きのうちジョオンズだって実際あなたの弟を愛してはいないのです...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...ほとほと気の滅入るような気持でございましたが...
橘外男 「蒲団」
...――なぜこんなに気が滅入るのだらう...
種田山頭火 「旅日記」
...気の滅入ることをおっしゃらないで...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「唇のねじれた男」
...なにか気が滅入るような時には...
豊島与志雄 「窓にさす影」
...滅入るような、薄暗さと、静けさとの中で、綱手は、鏡無しでつけた白粉の、のり、紅の濃淡、髪の形を気にしながら、百城の前で、じっと、俯向いて黙っていた...
直木三十五 「南国太平記」
...が滅入るやうに鳴いて居る...
長塚節 「隣室の客」
...何となく気の滅入る四五日だったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...俺だって気が滅入るだろうじゃないか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...滅入るような緘黙(かんもく)が続きそうでなりません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...滅入るやうな淋しさと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...気が滅入るばかりだった...
火野葦平 「花と龍」
...滅入るように遠い遠い処へ消えて行く――かとすれば...
二葉亭四迷 「平凡」
...家に籠るのも気が滅入る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...それを思えば気が滅入る...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...究極に滅入る人生です...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...また気の滅入るような調子の凱旋歌を歌いながら進んでくる...
和辻哲郎 「鎖国」
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