...六格太郎の葬式を済ませると...
江戸川乱歩 「お勢登場」
...私達も一つの仕事を済ませると直(す)ぐ次の仕事へと追い立てられる...
谷崎潤一郎 「細雪」
...どうかして今年は飾らないで済ませる法はないかしらん? 夫に相談して見ようかしらん? 一体あの雛を自分はこの家を出る時に再び持って行ったものかどうであろう? 残して置かれたら夫は迷惑するのではなかろうか?………今になって急にそんなことが気にかかり出したと云うのは...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...朝飯を済ませると...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...ある祭日のこと――それは昇天節の日だった――患者の診察を済ませるとスタールツェフは...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「イオーヌィチ」
...その人は必ず今日啓蒙の必要を感じないで済ませる処の或る特別な事情の下にある人に相違ない...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...しかもそれがなくても済ませることが必要なのだ……...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...なければないで済ませるが...
中里介山 「大菩薩峠」
...それが実行に移されないでも平気で済ませる程度の義憤なのか?教を受けること四十年に近くして...
中島敦 「弟子」
...笑って済ませる時はそれで差支(さしつか)えないのですが...
夏目漱石 「こころ」
...入浴して八・九景と済ませると...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...その他の払ひも大体済ませる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...早く済ませれば済ませるほど私も早く帰れる...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...パン料理五十種我邦(わがくに)の家庭にも近頃は食パンを用ゆる事が大層(たいそう)流行して中流以上の人は朝の食事をパンと牛乳で済ませる人も多いようです...
村井弦斎 「食道楽」
...こんな美女を失った人が捜さずに済ませる法があろうか...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...二度も三度もしとを玩具(おもちゃ)にしといて只で済ませるつもりかい...
山本周五郎 「青べか物語」
...正月の祝いを済ませるとすぐに...
山本周五郎 「めおと蝶」
...夕食を済ませるとすぐに...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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