...河原町御池、今の京都ホテルの処に建物がありまして、土手町の府立女学校校長を兼ねました吉田秀穀という先生が校長で、生徒は百人余り、組織は東西南北の四宗に別れていまして、東宗は柔らかい四条派で望月玉泉先生、西宗は西洋画で田村宗立先生、南宗は巨勢小石先生、北宗は力のある四条派で鈴木松年先生がそれぞれ主任でした...
上村松園 「想い出」
...河原町の傍を通る間は舟に幕をはり...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...当の河原町の人々は...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...純粋な農家、主として自作農ばかりの集りで、対岸の町から眺めると、藁葺の低い屋根が樹木の間に背をこゞめてゐるやうに見えて、そこに住んでゐる人達は、河原町の人々が、田舎に似ず一種洗練された身なりや顔つきなのにくらべると、明らかに泥臭い、鈍重な身ぶりであつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...対岸の河原町にこれも古くからの医家があつて...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...その代りに河原町に帰つて開業すること...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...それは彼が河原町を出てゐる間にいつとなく薄れてゐたものだが...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...房一は河原町で医師として立つて行く上の先々の困難は十分心得てゐるつもりだつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...一方では彼が河場の一介の百姓息子にすぎなかつたことを河原町の人達は忘れてゐはしなかつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...彼が今まで感じてゐた河原町そのものは単にその外形であり...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...彼の足は今河原町の土を踏み...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...今夜が河原町で医者として踏み出す第一歩だといふことを房一は見抜いてゐた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...間に口をきく人があつて河原町に帰つて来た...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...三条河原町まで往復ぶらぶら歩いて一時間の散歩に行くのがおきまりだつた...
野上彰 「本因坊秀哉」
...凄いつもりで聴いて下さいな」「いったい笛を吹いてるのは誰なんだ」「船河原町の喜三郎ですよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...Tと女給とは共稼ぎの愛の巣と称して南の河原町辺に二階借りをしていた...
長谷川伸 「幽霊を見る人を見る」
...わたくしが船河原町(ふながわらちょう)へ往(ゆ)くに先だって...
森鴎外 「渋江抽斎」
...麻上下で河原町まで出迎え...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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