...一般に汎神論が、超越神論其他に対して、東洋的なものだということになっている処から、之を汎神論的だとして説明することも出来るだろう...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...此汎神論と『神の知的愛』との間には論理的の必然の關係は無い...
朝永三十郎 「學究漫録」
...通常汎神論と呼ばれる世界觀がこの思想の上に立つことは言ふまでもないが...
波多野精一 「時と永遠」
...貧弱な行為と汎神論(はんしんろん)者の鍋(なべ)りくぞくと集ってくる人々何かを犯しに来る人々の群街の大時計も狂いはじめた...
林芙美子 「新版 放浪記」
...ヘルダーが歴史汎神論者であつたのに対立せしめてゐる...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...ヘーゲルの哲學と雖もそれの誕生の地盤であるロマンティクを支配した汎神論的なる基礎經驗にとつては具體的であり現實的であつたのである...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...「テーヌのそれの如き所謂『經驗論』と或るドイツの汎神論者の最も超越的な思辨との間の距離は...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...例へばスピノザに於ける汎神論とは異つて...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...觀想的、發展史的、汎神論的、は、ロマンティクの代表者が共通に擔ふところの性格であつた...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...汎神論的體驗は有限なるもののうちに於ける無限なるものの存在の直觀...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...世界の全體に於て絶對的なるものは自己を顯現してゐるといふ汎神論的經驗のうちにおのづから意味付けられてゐたのである...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...汎神論は言ふまでもなくひとつの宗教的態度である...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...まさに彼の哲學の汎神論的前提の故に...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...その意味を殘りなく盡し得る地盤は明かに汎神論の地盤であらう...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...汎神論では存在の諸規定と價値の諸規定とが合致する...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...この場合にはその汎神論的前提のために客觀的な歴史的存在そのものに沈潜するといふことも十分に重んぜられ得た...
三木清 「歴史哲學」
...カアライルがギヨオテの衣鉢を傳へて一種の汎神論をなし...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...彼が汎神論的であると云われるのは...
和辻哲郎 「鎖国」
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