...水のように透通る細長い月の中から抜出したようで気高いくらい...
泉鏡花 「婦系図」
...気高い霊峰の上へ目をやったのであった...
海野十三 「地球発狂事件」
...けれども陸上では聞く事の出来ぬ気高い凄(さび)しさが...
太宰治 「お伽草紙」
...この証人の示した気高い亀鑑は...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...彼女が気高い暮しをしたと云つてゐる...
中原中也 「デボルド―※[#濁点付き片仮名ワ、1-7-82]ルモオル」
...“学者は速い舌、小さな唇、きちんとした歯、気高い外観、形の良い鼻と耳、生き生きとした精神、および優雅な挙動、を持っていなければならない...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...才貌(さいぼう)ともにお麗(うるわ)しく気高い武子姫に...
長谷川時雨 「九条武子」
...なんて親切で気高いのでしょう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...あなたの名は」私はうつくしく気高い人に両手をさし伸べて訊いた...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「最後の晩餐」
...気高い立居(たちい)...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...彼女たちの持つ最も美しい話題と彼女たちの著作の最も気高い内容とを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...世にも気高いこの雁皮紙に...
柳宗悦 「和紙十年」
...気高い人によってのみ高められていく...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...もうすこし気高い……神様のように静かな……又は幽霊の声のように気味のわるい鼓の音はないものか知らん……などと空想した...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...世にも気高い御姿(おんすがた)...
夢野久作 「白髪小僧」
...気高い威圧をうけた...
吉川英治 「三国志」
...この世ほど潔(きよ)く気高い所はなく...
吉川英治 「茶漬三略」
...この気高い観音は...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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