...気さくに巫山戯(ふざけ)た江戸児(えどッこ)でね...
泉鏡花 「歌行燈」
...船員(せんいん)ふうの気さくそうな男が...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...ぎすぎすしたきつさがなく態度も気さくで...
武田麟太郎 「一の酉」
...なかなか気さくな女と見える...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「カシタンカ」
...だがこれまで気さくに話してくれることはなかったのだ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「グローリア・スコット号」
...八五郎に声を掛けさせると、気さくに、「ほい、何か用事かい」そう言って裏木戸から顔を出したのは、五十七八の馬面(うまづら)の老人、大して賢そうではありませんが、その代りこの上もなく人は好さそうです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ものにこだわらぬ気さくなところがあり...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...気さくで太っ腹な...
久生十蘭 「キャラコさん」
...「お使い物(もん)ですか? お届けしときましょうか?」気さくな「魚勝」が...
火野葦平 「花と龍」
...団長夫人が気さくに言った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...親友並の気さくな挨拶をした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...大使館の事務員は気さくに大使のことを話した...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...少し小肉のある気さくそうな婆さんは...
三宅花圃 「藪の鶯」
...受けてくださらないかを」女王の乳母の娘で侍従という気さくな若い女房が...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...気さくな檀那(だんな)だといって褒めた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...女主人が気さくだと称するのは...
森鴎外 「渋江抽斎」
...やがて気さくに女中たちへ話しかけながら茶の間へ入ってきた...
矢田津世子 「父」
...「あの後家さんはいつも呑気そうに気さくな事ばかり云っては人を笑わしているけれど...
夢野久作 「鼻の表現」
便利!手書き漢字入力検索